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高校生が事件を起こしても、マスコミは騒ぐばかり [*事件や事故]

 【オーマイニュース 2008年01月16日】1月5日午後3時20分ごろ品川区の商店街で、高校2年の男子生徒がナイフで通行人5人を切りつける事件が起きた。幸い2人は怪我だけで済み、3人は服を切られただけだった。容疑者は「誰でもいいから殺したかった」と話しているという。衝撃的な事件なので、メディアは大きく取り上げた。

 香川県でも4日、男子高校生が事件を起こした。同日午後5時40分ごろ、高校3年生が果物ナイフを持って香川県庁を来訪し、職員にナイフを突き付けながら「知事に会わせろ」と詰め寄った。高校生はその場で取り押さえられた。怪我人は出なかったので、報道は少ないが、こっちも重大な事件だ。犯人は知事を殺したかったのだという。詳しいことは分からない。

 9日には青森県八戸市で、18歳の男子が母と兄弟二人を刺してから、家に火をつけた。容疑者は、動機の供述を頑なに拒んでいるという。

 14日には北海道夕張市で、17歳の男子が自宅に放火した。父と祖母が喧嘩ばかりしているので、嫌気が差したという。

 10日ほどの間に、4人の高校生や同年代の男が事件を起こした。深刻な事態だ。4人がどんな人間なのか、まだよく分からない。

 品川の生徒は中学の時から登校拒否になり、高校は通信制の学校に入学したそうだ。精神科に通院していて、いじめに遭っていたという情報もある。包丁を買う直前、両親と口論をしたという。不平不満がたまっていたのだろう。

 殺人事件の件数は減っているらしいが、不可解な事件が増えている。高校生などの起こす事件も、多くなっている。

 衝撃的な事件が起きると、マスコミはセンセーショナルに騒ぎ立てる。11年前のサカキバラ事件では、もの凄い報道量だった。2年前の12月、渋谷の歯科医師宅で予備校生が妹を殺害した事件でも、犯行の様子や家族構成を、しつこいほど何度も言った。

 だがマスコミは、原因についてあまり言わない。なぜそんな事件を起こすに至ったのか、我々が分かるようには説明しない。

 報道量は多いが、どうしたら同類の事件を予防できるか、2度と起こさないで済むかという視点がないのだ。だから、一向に少年事件も減らない。

 このような事件の原因として考えられるのは、まず大人に思いやりがないことだ。親は、子供に充分な愛情を注いでいない。教師は、子供のことを真剣に考えない。子供がわがままになっていることもある。また、経済政策が小泉政権から新自由主義に基づくようになり、企業間の競争が激しくなって、子供にしわ寄せが行くのかも知れない。

 評論家の有田芳生氏は日テレの『ザ・ワイド』で何度も、「事件の原因を究明して、それを社会に還元すべきだ」と話していたが、『ザ・ワイド』も騒ぐばかりで、再発を予防しようとはしなかった。

 日本はどうかしている、メディアも学校も文部省も。だからこれからも、悲惨な事件が続くだろう。

  オーマイニュースのサイトで読むのなら、http://www.ohmynews.co.jp/news/20080116/19750 で。


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