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NHK の語学講座は、テレビよりラジオの方が勉強に向いている [英語教育]

 【ツカサネット新聞4月1日】-いま本屋に行くと、NHK の語学講座のテキストが山積みになっている。4月から語学の勉強を始める人が多いので、毎年3月末はたくさん置く。だがテキストは段々減って、翌年の2月末には半分以下になってしまう。

 NHK の語学講座は、テレビとラジオで放送している。ラジオなど野暮ったいと思って、「テレビで英会話でも始めようか」と思う人が多いだろう。

 だが、中学1年の時の基礎英語以来、20年くらい語学講座を聞いてきた経験から言うと、ラジオの方がずっと語学学習に適している。

 テレビは音と映像を両方出すから、一般的には分かりやすいが、語学の勉強には向いていない。画面もテキストも見なくてはならないので、忙して困る。ラジオではテキストだけ見ればいいので、勉強に集中できる。

 またラジオは放送回数が多いが、テレビでは週に1回しか放送しないので、勉強時間が少なくなってしまう。このような理由で、ラジオの方が語学に向いているのだ。

 4月から放送する英語の講座は、テレビでは5講座あって、『英語が伝わる!100のツボ』『テレビで留学!』『3か月トピック英会話』『アンコール新3か月トピック英会話』『リトル・チャロ カラダにしみこむ英会話』だ。

 ラジオでは9講座もあって、『基礎英語1』『基礎英語2』『基礎英語3』『ラジオ英会話』『入門ビジネス英語』『実践ビジネス英語』『英語ものしり倶楽部』『徹底トレーニング英会話』『チャロの英語実力講座』だ。多すぎて、よくない。

 テレビは週に1回20分が基本のようだが、ラジオでは週5回15分の放送をする。1週間に20分だけの勉強では、英語は上達しない。

 英語から遠ざかっていたが、一から勉強し直したい人には、ラジオで『基礎英語』の1と2を同時に聞くようお勧めする。中学1年や2年の英語は簡単だから、聞く必要がないと思う人が多いが、その程度の英語でもスラスラとは言えないだろう。基礎を疎かにしていては、何事も上達しない。実際の会話はこの程度の簡単な英語が多いはずだ。両講座でじっくり勉強すれば、英語力はぐっと伸びるに違いない。 

 英語から10年も離れていた人が、英会話の講座を取るのは無謀に近い。殆ど身につかないだろう。単語や文法が頭に入っていないと、会話を習っても上達しない。大人になってから英語をやり直す人は、基本を疎かにして会話に入るから、上達せずに投げ出してしまうのだろう。基礎を馬鹿にせず、ぜひ一からやり直して頂きたい。

 NHK は、他の外国語講座も放送している。ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語、アラビア語、中国語、朝鮮語の9ヶ国語だ。テレビはやはり週に1回だが、ラジオでは4月から英語と同じく土曜の放送をやめ、時間を20分から15分に短縮した。原則として週3回が入門編で、2回は応用編だ。ロシア語は難しいからか、週5回入門編にしたので、じっくり勉強できるだろう。ロシア語に挑戦したいと思っていた人に、今回はいい機会だ。

 だが、テキストが380円もするのには驚いた。20年前は160円だったと思う。聞く人が少ないから、テキストを値上げし、それによって更に視聴者を減らしたのだろう。NHK は悪循環にはまっている。表面上は楽しくても、身につく番組を作っていないから、視聴者が減るに違いない。NHK は反省すべきだ。聞く側も、しっかり暗記しないと上達しないことを、銘記すべきだ。

 私も久しぶりに、語学講座を聞いてみようかという気になっている。

 ツカサネット新聞のサイトで読むのなら、http://www.222.co.jp/netnews/article.aspx?asn=13149 で。


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下手の横好き

テレビのヨーロッパ語学テキストが一気に二百円も値上げされていた。
で、中身はというと…。
カラー写真がゴテゴテと載せられて、そこにちょこっとだけ会話があるくらい。
皆さまの受信料でどえらい無駄遣いをやってくれている。
なぜカラー写真を載せる必要性があるのか?などと仮に抗議でもしようものなら、裏をとって
受信料点検、徴収でもしてやろうくらいの臭いすらしてくる。
でも、まともに受信料支払っている講読者たちが、学習教材に不当な値上げをしている。直ちに元に戻せと抗議をやり始めたらどうなるのか?
486円を二百円も値上げしておいて会話文を全て載せるなどのサービス改善をしたのならまだしもだ。こんなのを詐欺と言わずして何と言うのか?
ラジオテキストが圧倒的に優れているのは間違いない。
テレビで有名人ばかり起用したり、無駄なことばかりやるならばデジタル放送なんだし、会話
時には字幕を全て載せる、代わりにテキストで掘り下げた文法解説、練習問題、暗記例文などを充実させて、文字通りのテキストにしたら五百円でも買ってやる。
スカスカの内容が写真で大幅な値上げ、内容の劣化となると売上がた落ちとなるだろう。
フランス語の場合、レモンというブルドックのオール字幕つきコーナーがあった。実はあれだけ録画しておけばあとはどうでもよい。あとは自力で確認すればよいだけだ。あの内容のテキストなんて、ドブに金を投げ捨てるようなものだと思っていた矢先の二百円アップ(笑)。
これ、大失敗すると思う。

by 下手の横好き (2016-09-18 03:24) 

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