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ネットに暴言が多いのは、職場が勤め人を抑圧するからではないか [*事件や事故]

【2009年04月30日】-前回は、「ネット掲示板には暴言があふれているから、殺害予告を書く者が出るのだろう」と論じた。今回はどうして、そんな暴言があふれているのか考えてみたい。

 まず、他で不満が言えないのだろう。家族や友達、同僚に不平や不満が言えない。このような脈絡でよく「現代人は付き合いが希薄になっている」と言われるが、百年前の日本人も心の内はそれほどさらけ出さなかったろう。

 ただ昔の日本人は一人になる時間が少なくて、あまり考え込まなかったろうが、今は個室が増え、誰かと話す時間が減ったため、不遇を考え込んでしまうのではないか。だから掲示板に暴言を書きたくなるのだと思う。「現代人は付き合いが希薄だ」という陳腐な見方に満足して、それ以上考察を進めないのはダメだ。

 だが掲示板に暴言があふれる一番大きな原因は、組織の抑圧が強いからだと思う。インターネットに書くのは30代の男の勤め人が多いと思うが、職場で理不尽なことが多く、ネットの掲示板で不満を晴らすしかないのではないか。日本の会社や役所は改めればいいことでも、意地を張って押し通すことが多いので、中堅の勤め人はストレスが溜まってしまう。

 職場以外にも、今の日本には理不尽がことが多い。マスコミは批判を浴びても共産報道を続けるし、政治家は大事な問題に取り組まない。役所は慇懃無礼だが、やる気がない。裁判官は真実を見極めることができず、とんでもない判決を下す。放置自転車や歩きタバコも、なくならない。日本全体がダラダラしている。

 発展途上国は大抵こんなだろうが、生活の程度が低いので、あまり考えない。考える余裕がない。だが、日本は世界第2位の経済大国だから、生活に余裕がある。そうすると問題や不条理を考えてしまう。だから不平や不満を募らせた人が、ネットの掲示板などに暴言を書き散らすのだと思う。

 日本全体を変えないと、掲示板はよくならないし、殺人予告もなくならないと思う。警察がいくら摘発しても、原因がある限り予告は続くだろう。日本社会を変えるのは警察の役目ではなくて、政治家やマスコミの仕事だが、両者にその気はない。日本はこのままダラダラ悪くなっていくだろう。

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