マスコミが新型インフルエンザで騒ぎ立てて、学校も病院も混乱 [医療]
【2009年05月05日】-テレビや新聞が新型インフルエンザで騒ぎすぎたせいか、学校や病院で問題が起きている。
学生が当面、留学や海外旅行を見合わせるのは当然だが、5月1日横浜市の高校生のことでマスコミや厚労省が騒いだので、文科省では対策会議を開いて、対応を話し合った。
また PJ ニュースの5日付の記事によると、この高校生の通う学校では、8日まで臨時休校にして、部活動も禁止した。生徒には外出しないよう指示し、問診票を郵送して、健康状態を報告させることにした。
結局新型ではなかったのだから、文科省の会議も無駄だった。大事を取ることは必要だが、やり過ぎると教師や生徒は余計な負担を強いられることになる。
・医者まで勘違い
お医者さんまで過剰報道に惑わされたのか、毎日新聞の記事によると、発熱している患者が病院で診察を断られたことが、都内で63件も起きた。政府は感染者の出た国から帰国した人が発熱した場合など、病院でなく保健所の発熱相談センターに連絡するよう指示しているが、そうでない患者の診察まで医者が拒否しているというのだ。
お医者まで勘違いするのは、マスコミが過剰報道で恐怖を煽ったからではないか。それなのに、毎日新聞は「医師法違反の可能性がある。過剰反応する医療機関の姿勢が問われそうだ。」と責めた。過剰報道が過剰反応の原因だろうに、その罪には頬被りをしている。
共産マスコミはいつもこんな自作自演をして、要職にある人達を追い詰める。いわゆる医療崩壊も、マスコミが医者を叩き過ぎたことが一因のようだ。報道を装って、悪質な政治運動を平然とするから、タチが悪い。次回は医療崩壊について考えたい。
「諸君、担当医は、院長命に背き患者の診察を放棄した。受け入れ態勢がないから医療は出来んと言って患者の診察を勝手に断りよった。これが病院か。病院は受け入れ態勢がなくても受け入れをしなければならないのだ。検査キットがない、やれタミフルがない、リレンザがないなどは診察を放棄する理由にならぬ。
(中略)
担当医には応召義務があるということを忘れちゃいかん。病院は公立である。市長が守って下さる・・・」
以下、訓示は一時間以上も続いたため、当直明け通常勤務後の残業の連続で、抵抗力の落ちている医師がウイルスに罹り、病気で抵抗力の落ちた入院患者および外来患者に伝染する事態となった。
…。
……。
………。
感染者や感染者疑いを受け入れる、院内感染を防ぐための態勢が整ってないのに、「応召義務云々」で無理に患者を受け入れたら、院内感染が起きて「病院自体が感染源」になってしまう危険性があるんですけどね…。
感染者を受け入れるための準備が整っている「発熱外来」ならともかく、検査キットも無い、リレンザが無い、タミフルも無い、院内感染を防ぐための設備も整えられてない一般病院では、患者を受け入れられなくても仕方がないと思いますよ。
一般医療機関の現状はこんな感じです。
●タミフル・リレンザは既に出荷制限がかかっており現在は指定病院にしか入荷されない。各病院におけるそれらのストックも(当然ながら)万全ではない
●インフルエンザ検診キットは消費期限が短く、この時期に一般医療機関におけるストックはまずない。もし追加生産されても、それらは指定病院や検疫機関へ最優先に出荷される為、一般医療機関には入荷されない。
上記のように受け入れ体制が不充分な一般医療機関にてそのような患者を受け入れ、新型インフルエンザによる集団院内感染が発生したら誰が責任を取るんでしょうか?
by 都筑てんが (2009-05-06 17:42)