静岡知事選に麻生不人気は関係なし。川勝は公約で勝った。 [政局]
【2009年07月07日】-静岡県知事選挙で川勝平太氏が当選したので、マスコミは「自民党が負けた」と騒いでいる。というより、喜んでいる。
この選挙には4人が立候補した。民主党や社民党の推薦を受けた川勝氏、自民党と公明党の推薦を受けた坂本由紀子女史、無所属だが民主党の参議院議員だった海野徹氏、共産党公認の平野定義氏の4人だ。
民主党は候補者を一人に絞れず分裂してしまったから、テレビは「海野氏の獲得した票も合わせれば、民主党系の票がずっと多い」などと言う。いつものことだが、選挙公約を度外視して政党の人気だけで結果を考えようとするのは、とんでもない。
・公約を無視する報道は亡国の陰謀か
静岡新聞のサイトで、川勝氏と坂本女史の公約を読んでみたら、川勝氏の方が人を引きつけることを書いていた。知事の退職金の廃止、天下りの禁止、食糧自給率の向上などを掲げていた。
一方、坂本女史は「人づくり、社会づくり、産業づくり」などの項目の下に行いたいことを羅列していた。たくさん書いてあるが、具体性が乏しい。保守系の候補には、こんな公約がよくある。散漫になってしまって、訴える力がない。公約は川勝氏の勝ちだ。
演説は聞いたことがないが、両者の顔はサイトで見られる。顔つきも川勝氏の方がいい。意欲満々という顔をしている。坂本女史はちょっと疲れた感じがする。
二人の票差は1万5千だから、麻生内閣の支持率が低い中で、坂本女史は健闘したと思う。内閣の低迷も関係あるが、それは敗因の一つに過ぎない。公約や意欲を考慮しない報道は、的外れで問題だ。
知事選挙では候補者が少ないし一人を選ぶから、有権者は公約をよく見るが、都議選では候補者が多いから、政党の人気に左右されるような気がする。都民は、公約や実績を見ることにしよう。
静岡新聞に載った3人の公約
川勝:http://www.shizushin.com/news/feature/tijisen_new/kouho2/20090618153154.htm
坂本: http://www.shizushin.com/news/feature/tijisen_new/kouho3
海野徹: http://www.shizushin.com/news/feature/tijisen_new/kouho1/
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