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「麻生降ろし」に失敗して、自民党はきっと大敗(上) [政局]

【2009年07月17日に掲載、18日に大幅改訂】-7月15日のエントリーには「麻生首相は近々辞任するだろう」と書いた。『情報ステーション』が、「麻生降ろしの勢いが強い」と伝えたので、そう思った。

 だが17日になったら、署名が足りなくなって両院議員総会は開けなくなった。同番組は反麻生の勢いを誇張したのかも知れない。偏向メディアを批判しながら、惑わされては面目が立たない。

 反麻生派は135人の署名を集めたが、党執行部が圧力を掛けて署名を撤回させ、総会を求めるのに必要な128人を下回ってしまった。議員に対して「選挙で公認しない」と脅したようだから、露骨だ。(『情ステ』、ゲンダイ、毎日による。)

 若林正俊・両院議員総会長はテレビ・カメラの前で「本人の意志を確認したところ、『署名していない』と言う議員がいた」などと発表したが、これは建前だ。派閥も締め付けたらしい。

 公認を取り消すと圧力を掛けるのは、ずるい。自由民主党と名乗りながら、民主的でない。組織はそんなものだが、なぜここまで麻生に固執するのか分からない。執行部は麻生に選んでもらったから、あくまでも忠誠を誓うのか。

 両院議員総会の代わりに、議決権のない両院議員懇談会を開催することになった。反麻生をなだめるためのガス抜きと言われている。21日には麻生総裁のままで衆議院を解散し、選挙に突入する訳だ。13日から反麻生派は、何とか総裁を代えようと活動してきたが、失敗した。

 麻生首相がどうして辞任を頑なに拒むのかは、産経新聞の15日付の記事が説明している。首相は「混乱した中で総裁選を行えば、党内対立があらわになり、衆院選のあと党が崩壊しかねない」などと心配しているという。だが辞任を拒否してきたからこそ、自民党内の対立が表に出てしまったのだ。産経の記事が本当なら、首相は全く誤解している。

 テレビは与謝野と石破が、両院議員総会を求める文書に署名したことは何度も言ったが、副大臣も7人、政務官も4人が署名した。また反麻生派としてテレビに映った政治家は、中川秀直、加藤紘一、武部勤、塩崎恭久、世耕弘成、佐藤ゆかりなどだ。幹事長をした人が3人もいる。(世耕は参議院だから、自分の選挙には関係がない。)

 現閣僚や自民党の幹部だった人達がこれだけ麻生退陣を求めているのは、選挙で負けそうだという危機感が強いからだろう。郵政選挙の時も自民党は、民営化の問題点を認識していた綿貫民輔、亀井静香など大物議員を排除した。目の利く人達の意見を取り入れるべきなのに、排除してしまう集団は衰退しても仕方がない。


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