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「麻生降ろし」に失敗して、自民党はきっと大敗(下) [政局]

【2009年07月18日】

・麻生派も反麻生派も損した
 自民党の議員が総裁を替えたいと思うのは当然だ。麻生は人心を失ってしまった。首相自身の責任もあるが、マスコミが漢字の誤読やバー通いなどで揚げ足を取ったのも原因だ。

 選挙の直前に総裁を替えるのは姑息と言えば姑息だが、人気のない総裁のもとで選挙を戦って勝てる訳はないから、総裁選を前倒しして、新総裁を選びたいと思うのは当然だと思う。

 だが麻生派も反麻生派も、今回の騒動では見込みを誤って損した。首相が13日に解散と投票の日程を発表したのは「麻生降ろし」が起きないように先手を打ったのだが、実際には逆に倒閣運動を引き起こして、国民に混乱を見せつけた。

 反麻生派は、支持率を上げるために両院議員総会を求めたのだが、失敗したので悪いイメージを振りまいてしまった。日経は18日付の記事に「反麻生派は、森喜朗元首相が麻生に引導を渡してくれないか」と期待していたと書いたが、それも実現しなかった。

 また読売の記事のよると、署名したのは選挙地盤の弱い議員が多いという。落選しかねないから総裁の交代を求めたが、運動を起こしたために執行部に睨まれ、選挙では余計に不利になったようだ。

 麻生派も反麻生派も損をしたということは、自民党全体が損をしたということだ。衆院選では大敗するだろう。麻生は早めに、辞任か解散総選挙を決断すべきだったのだ。

・マスコミの騒ぎが政治を悪くする
 マスコミは今回の署名騒動も自民党の混乱と描いて、評判を落とそうとした面があるのではないか。執行部に異議を唱えるのは、党内がバラバラなのではなく、活力があると見なすべきだ。下層部が上層部の言いなりになる組織は、平穏だが活力がない。上が間違えると、崩壊する。

 執行部が公認を盾に取って署名撤回を求めたのは大事なことだが、テレビでは1回しか見なかった。表面的な出来事は大袈裟に扱って騒ぐが、大事なことは言わない。無責任だ。

 『情報ステーション』は7月17日も、字幕に「自民分裂 マニフェスト乱立」と書き続けて、自民党を叩いた。派閥やグループが政策を考え、党執行部に提案するのは当然だ。議員が政策を考えなければ批判し、考えればケチを付ける。いつでも批判するのだ。

 自民党の今の不評は、マスコミが長く叩いてきた結果でもある。支持率が低いことだけでなく、自民党が課題に取り組めなくなってしまったのは、メディアが本質を踏まえず、表面的な批判を繰り返してきたからではないか。

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