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民主党圧勝は小選挙区のため死票が増えたから [政局]

【2009年09月03日】-おとといのエントリーの終わりに「民主党が大勝したのは小選挙区のせいで、得票数はそれほど違わない。得票数を調べたが、新聞のサイトにはなかった。」などと書いたが、昨日紙の新聞を見たら、得票率はさすがに載っていた。

 小選挙区と比例区を併せて民主党は 63,320,133 票獲得し、自民党は 46.112.199 票得た。読みやすく書き換えると、民主党は 6,332 万票で、自民党は 4,611 万票だ。民主は自民の1.37倍の票を獲得した。だが議席は 308 対 119 だから、2.59 倍だ。小選挙区だから死票が多く、獲得票数に比べて議席の差は大きくなった。

・小選挙区の仕組み
 死票は、有権者が落選した候補者に入れた票のことだ。有権者がある候補者に投票しても、その候補者が落選した場合、その投票は無意味になるので、死票と言う。

 選挙区に当選者が一人しかいない小選挙区では、死票が多くなる。例えば自民党の候補が10万票、民主党の候補が8万票、公明党の候補が6万票獲得した場合、二人当選する中選挙区では自民と民主の候補が当選する。死票は公明に投票した6万票だけだ。

 だが、当選者が一人の小選挙区では、自民に入った10万票は議員を生むが、他の2党に投じた14万票は議員を生まず,無駄になる。

 今回の衆院選で民主党が獲得した票は自民党の 1.37 倍なのに、議席は 2.59 倍になるのは、このような理由からだ。死票が多くなるから、小選挙区には反対だ。今回のように少し人気が落ちると、議席が急減する。また少数意見が国政に届きにくくなる。

 政権交代ができるように小選挙区制にしたが、独裁を生んだら何にもならない。独裁は一党支配より駄目だ。

 また紙の新聞を読んで、公明党は小選挙区で全滅したことを知った。議席が全く取れなかったのだ。公明党は自民党と対立していたのに、自民が過半数割れを起こした時、与党に入った。与党全体が沈んだから、今回太田代表まで落選して大打撃を受けた。

 理念をかなぐり捨てて、影響力を行使しようとしたからだろう。長期的な戦略を間違えた。母体の創価学会もどうかなりそうだし、公明党は数年後に消えてしまうかも知れない。

 また9月1日発売の『週刊朝日』と『サンデー毎日』は、「民主党革命」などという見出しをつけた。民主党に共産革命を起こして欲しいのだろう。政治団体から,本性を隠さない。

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