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中川昭一さんの死を悼む [政治家]

【2009年10月05日に掲載、06日に訂正】-財務大臣だった中川昭一さんが亡くなった。びっくりした。

 中川さんは、保守主義を理解している数少ない政治家だった。歴史教科書の左翼偏向(唯物史観)を追及し、拉致問題の解決も訴えていた。非核三原則の見直しを提唱して、議論を巻き起こしたこともあった。

 農水大臣の時、記者会見場に日の丸を持って来たら、記者が抵抗したことがあった。これを聞いた時、「骨のある政治家がいる」と一目置いた。惜しい人をなくした。

 人は皆死ぬ運命だが、56歳は早すぎる。父の中川一郎氏は57歳で自殺したから、不思議だ。

 テレビは2月朦朧(もうろう)会見で散々叩いたのに、急死したので悼んでいる。亡くなると突然「将来ある大物議員だった。残念だ。」と言うのは無責任だ。テレビが同じ映像を何度も流して、中川さんの将来を駄目にしたのだ。

 メディアが朦朧会見で攻撃したのは、保守派の大物議員だからだろう。この人が活躍し続けると赤化運動がしにくいから、「潰してやろう」と思ったはずだ。

 国旗を否定するのは、多分世界で日本の左翼だけだ。核兵器について議論もしないから、北朝鮮になめられる。保守派の政治家が当たり前のことをすると、左翼マスコミは「タカ派」と言って攻撃する。

 ただ6年くらい前、年金未納が世を賑わしていた時、中川さんも国民年金の保険料を払っていないことが分かった。愛国心を説くのなら、義務は果たさなくてはならない。

・酒と薬が原因か
 中川さんは元々体が弱かったのではないか。何年も前から、顔に力が入っていなかった。仲のいい議員は今日テレビで「腰痛の薬をたくさん飲んでいた。幻覚症状が出たこともあった。」と話していた。幻覚が出るほど飲んでいたのなら、体調を崩してしまう。

 最近は眠れないことが多く、土曜の夜は睡眠薬を飲んでから床に就いたようだ。解剖したらアルコール成分を検出し、心臓につながる冠状動脈が細いことなど循環器系にも異状が見つかったという。

 酒飲みであることは皆知っている。朝から酒の臭いを漂わせることもあった。監察医の上野正彦氏はテレビで「若い頃から酒をたくさん飲む人は心臓が弱くなり、50代で亡くなることがある」などと話していた。きっと根本的は理由は酒で、副次的な原因は朦朧会見の前にように薬を飲んだことだろう。

 8月30日の選挙で落選したためか、9月8日の会合ではげっそりしていた。テレビのワイド・ショーが何度も朦朧会見の様子を流して評判を落としたから、心労が重なって死期を早めたのではないか。体が弱っていたのなら、叩かれなくても亡くなるのは時間の問題だったかも知れない。

・娘が後継者か
 中川さんを失った損失は大きい。だが朦朧会見で信頼を失ったから首相にはなれなかったろうし、体調が余りに悪くては閣僚も務められない。それでも一議員として活動して欲しかった。 

 後継者は25歳の娘さんだろう。フジテレビの報道局に勤めているそうだ。

 麻生前首相や安倍元首相は「中川さんは保守再生のために頑張ってくれると思っていた」などと話していたが、「保守主義の再生」か「保守主義によって日本を再生させる」という意味だと思う。

 言葉遣いが曖昧なくらいだから、両人とも頼りない。麻生さんは保守主義をどれくらい理解しているか疑問だし、安倍さんは保守主義だけで経済が分かっていない。日本の保守主義はまだ反共が中心で、底が浅い。


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