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みんなで立派な政治家を育てよう [政治家]

【2009年10月24日】-前回のエントリーでは、首相を育てる必要性を説いた。今回は政治家の育成についてもう少し考えてみたい。

 民主党の小沢幹事長は、新人議員を集めて研修に当たっている。自民党では派閥が新人の教育をすると聞いていたが、その様子を見るのは初めてなので、ちょっと驚いた。議員が研修を受けることを意外に思った人が多かったのではないか。

 メディアや一般の国民に、議員を養成するという発想はない。だから議員や大臣が失態を犯した時、メディアも「辞任しろ。辞めろ。」と責めるが、「考え直してから出直せ」とは言わない。直し様がないほど駄目な議員は辞めるべきだが、若い議員が口を滑らしたくらいなら大目に見るべきだと思う。

・独りよがりな支持者が政治家を駄目にする
 国民やメディアに議員を育てるという気持ちがないと、立派な議員や大臣は増えないと思う。

 特に支持者の態度が重要だ。支持者が自分のことだけ考えて議員に頼み事をしていれば、議員は支持者の希望を叶えることばかりに気が向いて、日本全体のことは考えなくなる。考える余裕がなくなる。

 就職口の世話くらいなら大した問題ではないが、特定の業界の保護ばかり頼まれていると業界の手先のようになってしまい、議員は視野が狭くなってしまうと思う。

 国会議員はどうしても落選したくないから、自分が駄目になっていくのを自覚しながらも、支持者の依頼をなるべく叶えようとするだろう。自民党が駄目になってしまったのは、医師会や建設業界など支持母体が自らの利益を追求しすぎたことが一因ではないか。

 10年くらい前、米を輸入するよう外国に求められていた時、農協の幹部が集会で強硬に反対している様子を見て、驚いた。日本全体のことは眼中になくて、「自分たちさえよければいい」という姿勢が余りにもはっきり出ていた。大人があんなに独りよがりでは、日本全体が衰退しても仕方がない。

・政治家は出世しても初志を忘れるな
 世襲議員は仕方なく出馬する場合もあるが、他の候補者は大抵「日本をこうしたい」「この問題をこう解決したい」という意欲があって政治家を目指すはずだ。テレビで見た候補者は皆、「国家改造が出馬の理由だ」と語っていた。利権が目的で出馬する候補者は殆どいないだろう。

 私が自民党の議員を大雑把に観察したところでは、初めて入閣する頃まではその気持ちが持続しているが、政界で地位が安定して入閣が当たり前になると、出世や保身の方が大事になるようだ。

 それは仕方がない面もあるが、政策は段々どうでもよくなって、「次はどんな大臣になれるか。総理になれるか。」とばかり考えるのは困ったことだ。

 この前自民党の総裁になった谷垣氏も9年前、金融再生委員会委員長になった時には、「金融をどう立て直すか」という気持ちが強かったのに、今では政策には関心がなくなって、出世と保身ばかり考えているように見える。

 一般の有権者にも責任があるが、政治家に直接働きかける人たちは特に自分たちの損得だけで行動せずに、日本全体のことや政治家の将来も考えてもらいたい。

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