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国民がケチな気持ちでいたら、政治はよくならない [政治家]

【2009年12月20日に掲載、21日に訂正】-昨日は議員宿舎を擁護した。すっかりメディアに乗せられた人から批判が来るかと思ったが、今のところ来ていない。もう少し議員宿舎について考えてみたい。

 メディアはよく「普通は30万円の物件が、議員宿舎では5万円だ。おかしい。」などと批判する。国会議員の月給は130万円だが、30万円も払って都心に住む人はいないだろう。5万円は安すぎるから、10万円くらいにすべきだが、周囲の物件と同じにしたら入居する議員は大幅に減ると思う。

 議員宿舎を批判する人には、「国会議員は国民のために働くのだから、贅沢をしてはいけない」という気持ちがあると思う。確かにそうだが、議員にしっかり活動をしてもらうには設備を整える必要もある。

 そんなことを言う人たちには、国会議員を敬う気持ちがないと思う。議員は特別なのに、一般国民と同じと思おうとしているように見える。議員の主な仕事は法律の制定だが、他にも義務や責任がある。議員はまた地域の代表として国会に行く。

 一般国民とは違うのだから、敬意を払うべきだ。ところがそんな風に思っている一般国民は殆どいない。大抵の人が見下していたり軽蔑したりしている。

 敬えない議員もいるが、だからといって全員を敬わなくていいことにはならない。国民の議員に対する気持ちが、駄目な議員を増やしていないだろうか。国民の態度が議員の劣化をもたらしていないだろうか。

・当選は大変
 特権が多いから、国会議員が羨ましいと思う人が多いだろう。私も羨ましい。だが、選挙に出て議員になるのは大変だ。中々当選しない。厳しい選挙を勝ち抜いて地位を得ただけでも、尊敬に値するかも知れない。

 議員の給料や歳費が多すぎることは確かだが、メディアや国民はケチな気持ちから批判している。「これだけ報酬を与えるからしっかりやってくれ」という大らかな気持ちで政治家を批評する人はまずいない。

 実際問題として、どうしても議員の特権が許せない人は、選挙に出て議員を目指すべきだ。議員になれない人は諦めるしかない。

 だからといって特権を放置していいことにはならないが、議員特権に関する批評はケチな気持ちから言っているから、政治を悪くすることはあっても、よくすることはないと思う。

 他者の役得には厳しいメディアだが、メディア自身多くの役得にあずかっている。企業からは餞別をもらい、記者クラブで使う電話代は役所に払わせている。自分たちのことを棚に上げて他者を追及するのは、大きな矛盾だ。

・資料
 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AD%B0%E5%93%A1%E5%AE%BF%E8%88%8E

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