初詣でには近所の神社へお参りしましょう [神道とスピリチュアリズム]
【2010年01月03日】-日本には、年が明けると神社に参拝する習慣があります。初詣でです。初詣でには、東京では明治神宮など大きな神社に参拝する人が多いようです。ですが、それはあまりよくありません。近所の神社の方がいいようです。
近所の神様は、周辺の土地とそこに住む人間を守護して下さっているからです。人間が気づいていなくても、鎮守の神が守って下さっているそうです。だから明治神宮など大きな神社ではなく、鎮守神社に参拝した方がいいのです。
近所の神社は、「氏神様」とか「産土神社」とかと言うことが多いのですが、「鎮守神社」が一番的確な呼称だと思います。
氏神は元々一族の守り神のことだし、産土(うぶすな)は「生まれた土地」のことだから、どちらにも「周囲の土地を守る」という意味合いはありません。それを表す語は「鎮守」なので、鎮守神社と言うのが一番いいと思います。
ですが、神主さんも「土地を守護する神社」の意味で大抵「産土神社」と言いますから、「産土神社」でもいいかも知れません。
・遠い鎮守神社
鎮守神社は家から1番近い神社とは限りません。神社には担当地域が決まっているので、遠い神社が鎮守様のこともあります。私が住んでいる所では、3番目の神社が鎮守神社です。
伊勢神宮や大宮氷川神社のような大きな神社ではなく、住宅地にある小さな神社は、大体江戸時代までに村ごとに造ったようです。ですが高度経済成長により住宅が増えたため、村や集落とは関係なく担当地域を決めたために、遠い神社が鎮守様になったのだろうと考えています。
鎮守の神様は担当地域に住む人間の世話を焼いて下さっているので、他の地に引っ越すことが決まったら「今までお世話になりました」とお礼を言い、引っ越し先の鎮守様には「これからよろしくお願いします」と頼むのが礼儀だと、本に書いてありました。
でも、これを実践している人は殆どいないでしょう。学校でも家でも神道について教えないからです。戦後、教育基本法によって宗教教育を禁じてしまったために、神社のことを知らない人が多すぎます。
鎮守の神は担当地域で出産がある時には、ちゃんと生まれるように世話をして下さるそうです。そうすると産土の神ということになります。自宅で出産していた頃は産土と鎮守の神が一致していましたが、今のように病院で生まれると産土様と鎮守様は異なります。
もう大きな神社で初詣でを済ませてしまった方も、これから近所の鎮守神社に参拝してはどうでしょうか。私は昨日、鎮守様にお参りしました。順番が逆になっても一向に構わないと思います。
熱田神宮や出雲大社などは周囲の鎮守様でもあるはずなので、近くの方はもう行く必要はありません。
・参考資料
http://www.kaiun.bz/research/shrine.asp
http://www.nayamijiten.com/article.php/1197433224
http://blog.livedoor.jp/soemon/archives/50372226.html
・関連エントリー
「神社に参拝する時の作法」(8月21日) : http://m-atomi.blog.so-net.ne.jp/2009-08-21
「神社参拝の補足」(11月24日) : http://m-atomi.blog.so-net.ne.jp/2009-11-24-1
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