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新成人が荒れるのは、大人に見捨てられたから [教育]

【2010年01月14日】-小沢疑惑も気になるが、おとといの続きを書く。成人式でふざけたり暴れたり若者を見ると、誰でも怒りを感じる。私も実に腹立たしい。

 だが、あれはまだマシな方だと思う。もっと病んでいる若者は人前で暴れることなどなく、薬物中毒になったり自殺願望に取り憑かれたりしているはずだ。そんな若者に比べたら、酒に酔って暴れるのはまだ健全だ。暴れるうちに何とかしてやらないと、もっと病んでしまう。

 11日のエントリーに「暴れるのは、教師が充分な愛情を注いでいないからではないか」と書いたが、教師は必要な指導もしていないと思う。勉強は一通り教えたとしても、身だしなみなどは指導していない。

 それは町を歩く高校生を見れば一目瞭然だ。数年前から高校生は服装が乱れ切っている。女子は8割くらいがスカートを上げて、丈を短くしている。男子は半分くらいが、ズボンがずり落ちた格好で歩いている。

 女子はかわいさを勘違いしているから直させるのは大変だが、男子はだらしがないだけのはずだから、指導すればすぐよくなるだろう。だが大半の高校では全く指導していないと思う。指導していれば、あんな服装はしていないはずだ。

 スカートを短くしていると、盗撮や痴漢の被害に遭いやすい。ズボンがずり落ちていると、歩きにくく姿勢を悪くする。害は明らかなのに、教師は指導しない。高校生を見捨てているのだ。

 見捨てられた子供が、ちゃんとした大人にならないのは当然だ。学校にいる間は放置しておいて、大人になったら急に「ちゃんとやれ」と言うのは、ずるくて無責任だ。指導を受けなくてもちゃんと成長する場合もあるが、しない場合もある。

・道徳教育と体罰
 高校の教師は指導したいが、できないのかも知れない。「些細なことで注意すると、子供に嫌われて大変だ」と聞いたことがある。教師は子供のことを思って言うのに、生徒は我が儘で向上心がないから素直に反省しないのだろう。だが子供がそうなってしまったのも、小学校の時から指導がうまくなかったのが大きな原因だと思う。子供自身の責任もある。

 子供の不作法などが話題に上ると、保守派は「日教組のせいで道徳教育ができなくなったからだ」と言うが、理由は日教組だけではない。

 体罰禁止も大きな要因だと思う。体罰は学校教育法が禁止しているから元々違法だったが、罰則がないこともあり、小中学校の教師は悪い生徒を叩いたり殴ったりしてきた。

 だが左翼メディアがケガをさせるようなひどい体罰を大きく取り上げて学校を攻撃したし、裁判所も生徒の訴えを認める判決を下してきたので、小中学校でも体罰を加えることはできなくなったそうだ。これでは強い指導ができないのも無理はない。ただし高校では以前から体罰を加えることは珍しかったと思う。

 高校生には判断力や思考力がかなりあるが、まだ不充分だ。大人が指導しなくてはならない。必要な指導をしないで見捨てておいて、新成人の騒ぎを非難するのは筋違いだし、決して問題を解決しないと思う。

 11日は「知事や市長は苦労する教師を見放している」という趣旨のことも書いたが、見放された教師は生徒を見捨てているのだ。最終責任は政治家にあるが、自覚していない。だからこれからも若者は成人式で荒れるだろう。

 教師の指導不足を中心に論じたが、家庭教育にも不備があるはずだ。

・関連エントリー
「女子高生のミニ・スカートを放置してもいいのか」 :

http://m-atomi.blog.so-net.ne.jp/2007-07-27

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タグ:成人式 高校
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