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報道とリーク(上)~リークはあるのか、ないのか [*マスコミ]

【2010年01月25日】-先週、石川知裕容疑者が検事に話したことが何度もニュースに出たので、検察がメディアにリークをしていると批判が巻き起こった。

 民主党が不利なリーク報道をやめて欲しいのは分かるが、自民党の河野太郎議員も批判した。検察も警察もいつもこのようなリークをして、メディアはそれを報じているのに、今回だけ批判が出た。

 自民党は政権を取っている間、リーク報道の被害を受けたはずだが、公式に抗議したことはないと思う。民主党は保身の気持ちが強いようだ。

・リークはある
 元検事の落合洋司弁護士は1月21日のブログで、検事が世論誘導のためにリークすることを認めた。「東京地検でメディアに対応できるのは副部長以上だが、記者は平検事にも接触を試みる。幹部も平検事も、世論を有利に誘導するため情報を漏らすことがある。一方、特捜部の捜査方針に批判的な高検などの検事が、偽情報をわざと流すこともある。」と書いた。

 一方、東京地検特捜部長だった熊崎勝彦弁護士は、同じく21日フジテレビの『とくダネ!』に出演して、リークをきっぱり否定した。J-CAST によると「検事が自分から喋って情報操作をして、世論を盛り上げるなんてことはあり得ない。捜査は証拠と疑いに基づいて、淡々とやらざるを得ない。それしかない。」と語った。以前の勤め先に代わって、公式見解を代弁したのだろう。

・本当のことを言って首
 リークについては面白いというか馬鹿げたことが起きた。NHK の『手話ニュース』は16日、「小沢の秘書だった石川知裕が、容疑を認めた」と伝えた。これを見た視聴者が NHK に電話して「検察のリークがあるのか」と尋ねたら、NHK の職員は「あり得る」と認めた。そのため上層部はこの職員を業務から外し、上司を処分したというのだ。

 NHK は「担当者がリークの意味を正確に理解しないまま、思い込み回答した」と言い訳をした、嘘をついてきたが、それを認めてしまったので、別の嘘をついて初めの嘘をつき続けようというのだ。本当のことを言って、首になったのだから気の毒だ。組織はこういうものだが、これでいい訳ではない。

 捜査機関は間違いなくリークをしていて、NHK も散々リークによってニュースを流してきたのに、公式には認めず解雇と処分をした。NHK に報道の自由を主張する資格はない。

・資料
リークについて :
http://www.j-cast.com/2010/01/22058559.html
http://www.j-cast.com/tv/2010/01/21058382.html
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20100121

NHK について : http://www.asahi.com/national/update/0125/TKY201001250353.html
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100126ddm041040057000c.html

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