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平沼新党は自民党の別働隊だから、日本は立ち上がりそうもない [政局]

【2010年04月07日】-5年前の郵政選挙が終わってから、「平沼赳夫がそろそろ新党を作るそうだ」と度々言われていたが、中々実現しなかった。3月末になってようやく動き出した。だが、期待外れに終わりそうだ。

 メディアは平均年齢が70歳くらいなので「お爺さん新党」などとけなすが、年齢は高くてもいいと思う。日本人の寿命は延びているし、参加する5人は皆元気そうだ。藤井孝男・元運輸大臣は顔につやがあるので、とても67歳には見えない。

 だから「お爺さん新党」と形容するのは適当ではない。年齢だけからしたら、ベテラン揃いと見るべきだと思う。

・目的は民主党の躍進阻止か
 だが政策や結党の目的が不明確だ。平沼は目的などをはっきり語っていない。5日記者と立ち話をして「民主党の過半数を阻止したい」などと語った。

 つまり新党は自民党の別働隊なのだろう。自民党は支持率が回復せず議席を減らしそうなので、民主党が過半数を取ることがないように、自民党の幹部が裏で手筈を整えて、平沼や与謝野が新党を作ることにしたのではないか。

 与謝野は6日、参議院のドンである青木幹雄を訪問したので、その疑いは濃厚だ。中曽根康弘・元首相や渡邊恒雄・読売グループ会長も訪れたから、きっと長老が裏で糸を引いているのだ。

 自民党総裁の谷垣も裏事情を知っているのか、深刻そうでない。3月下旬、鳩山邦夫が離党した時には、ショックを受けて涙目になっていたのに、今回は平然としている。4人も離党するのになぜなのか。新党の本当の狙いを知っているから、むしろ嬉しいのだろう。

 政策に関しては与謝野が増税論者だし、平沼もそれにある程度同調しているので、大問題だ。消費税を上げられたら大変だ。

 「たちあがれ日本」という党名もよくない。まず長すぎる。また日本政策センターの別働隊に「立ち上がれ!日本」ネットワークがあるので、私は二番煎じのように感じる。

 参院選が終わって暫くしたら、自民党に合流するつもりだから、党名はどうでもいいのだろう。この政党のおかげで、日本が立ち上がることはなさそうだ。

・平沼の目的は
 平沼には別の目的もあるように思う。自民党に復党することだ。自民党に戻りたいが、ただ復党すると無派閥のため役職に就けない。だから1度新党の党首になってから自民党と連立し、大臣になるつもりではないか。

 政治家は様々な思惑があって動くものだから、やめろと言っても無理だと思う。メディアが真の狙いを暴くべきだが、「会談した」とか「誰が参加しそうだ」とかそんなことで空騒ぎを続けるばかりだ。政策に触れることさえ少ない。

 平沼は拉致問題に関心を示しているので、保守論壇では期待があるが、入閣して北朝鮮から日本人を取り戻してくれるだろうか。

 新党を中々作らなかったのは、メンバーや資金のことなどで都合がつかなかったのだろう。残念ながら、あまり力がないのだと思う。

 渡辺喜美の率いる「みんなの党」が期待を集めているが、ちゃんと官僚と戦ってくれるだろうか。期待が幻想に終わらないように祈る。(敬称略)

・参考資料
http://www.j-cast.com/tv/2010/04/05063803.html
http://www.j-cast.com/tv/2010/04/06063889.html?p=all
 

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