日本振興銀行の木村剛も、経済改革を金儲けに利用したのか [*経済]
【2010年06月12日】-昨日からテレビは日本振興銀行を取り上げている。この銀行は以前から出資法に触れそうな不正融資をしてきたが、昨日からはそれを巡って取り上げているのではない。不正に関する電子メールを削除したので金融庁が刑事告発をし、警察が捜索したので取り上げている。
・木村剛
不正融資の中心は、5月まで会長だった木村剛という人物のようだ。この人は日銀に10年ほど勤めたあと、経営コンサルタントになった。
15年くらい前、都市銀行の不良債権がニュースを賑わしていた頃、朝日新聞などに頻繁に出て、「不良債権を徹底的に処理することが景気回復につながる」と強く主張していた。
日経も同じように不良債権の処理を訴えていたが、処理したら景気がよくなるどころか却って悪くなった。木村もデフレにして儲けようとしたのだろう。竹中平蔵と親しいから、同じくデフレ陰謀を企んできたのだと思う。
・銀行設立
東京青年会議所は2004年4月に日本振興銀行を開業したが、木村は設立から協力し、ずっと経営に携わってきた。
朝日新聞は2006年1月に数回、同行が木村の親族に情実融資をしたと報じた。元々不正をするつもりで銀行開業に協力したのかも知れない。
同行は中小企業に対する融資を専門に行う銀行だが、今年3月期の決算では51億円の赤字を出した。会長に就任していた木村は引責辞任をした。
金融庁は去年から検査で、同行の法令違反を多数見つけた。出資法が定める上限金利(29.2%)を大きく上回る金利で取引したり、融資先に自行が推薦する取締役の選任を強要したりした。そのため、5月27日同行に一部の業務を4ヶ月停止する命令を下した。
金融庁が昨日刑事告発をしたので、警視庁は夕方同行を家宅捜索した。
金融庁が刑事告発したのは、立ち入り調査の前にメールを削除して検査を妨害したからだが、それより不正融資の方が問題だ。同庁はそれをしっかり洗い出して、木村らの不正を追及して欲しい。(敬称略)
・参考資料
ウィキペディア「木村剛」: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E5%89%9B_(%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%B3%E3%83%88)
読売新聞: http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20100528-OYT8T00308.htm
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100611-OYT1T00784.htm
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