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アフリカーンス語についてもう少し [他の言語]

【2010年06月14日】-日本人は誰でもアフリカーンス語の単語を知っている。それは「アパルトヘイト」だ。南ア共和国は以前、法律で黒人を差別していた。それを「アパルトヘイト」と言い、日本では「人種隔離政策」と訳していた。アフリカーンス語やオランダ語では apartheid と書く。元々は単に「分離」という意味だ。

 d を「ト」と読んだのは、アフリカーンス語でもオランダ語やドイツ語のように音節の最後の有声子音字は無声子音として読むのだろう。

 apartheid を分解すると、a+part+heid となる。a はフランス語の前置詞で、「ア・ラ・カルト」の「ア」と同じ。part も元々フランス語で「部分」の意味。英語の part もフランス語から入ってきた。-heid は接尾辞で、英語の -hood やドイツ語の -heit と同源だ。

・言語名
 アフリカーンス Afrikaans は元々オランダ語で「アフリカの」という形容詞で、そこから言語名に使うようになった。だから強いて訳せば「アフリカ語」となる。

 印欧語では、国名の形容詞形が言語や人種を表すことがある。Japan の形容詞形は Japanese で「日本の」「日本語」「日本人」を表す。(France の形容詞形は French で、「フランスの」「フランス語」を表すが、「フランス人」は表さない。フランス人は Frenchman か Frenchwoman と言う。)

・歴史
 オランダが南ア共和国を植民地にしていたから、オランダ語を使うようになり、他の言語の影響を受けて別の言語になった。

 同国はオランダが支配していたが、イギリスがオランダと戦って勝ったので、今度は英語を使うようになった。

 政府は英語で動いているようだ。マンデラ元大統領など幹部は大抵英語で演説する。

 現地語の公用語が多いのはヨーロッパ人のせいではないが、英語とアフリカーンス語が公用語に入っているのは、以前欧州人が植民地にしていたからだ。

 公用語が多いと不便だろう。まだ植民地支配に苦しんでいるし、これからも苦労は続くだろう。

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