加藤智大はかわいそうだ [*事件や事故]
【2010年07月29日】-おとといアキバ事件を取り上げたが、そのエントリーを書きながら、産経の詳しい記事を読み始めて、ようやく今日読み終わった。法廷のやり取りを殆ど書き記した14回に及ぶ連載だ。詳しいので、被告人の生い立ちがよく分かった。
初めのうちは被告人に怒りを感じていたが、段々かわいそうになってきた。両親には冷たくされた。会社では上司や先輩に心ない言葉を投げつけられ、やる気をなくした。
職場で不当な目に遭うことは誰にでもあるが、母親の仕打ちはひどい。テストでは百点を取らなくてはならず、95点では怒る。作文は何十回も書き直させる。被告人が小学生の時、次の日学校に着て行く服を用意しておいたら、気に入らないと投げ捨てた。
こんな仕打ちを受けたら、性格が歪んで当然だ。スパルタ教育とは違う。虐待に近い。
被告人はよく25歳までグレなかったと思う。普通なら中学か高校の時に事件を起こすだろう。元々は忍耐強い性格だと思う。
・黙って抗議は無効
だが被告人の行動はおかしい。会社で不当なことがあると、黙って辞めることが何度もあった。突然辞めて、自分に迷惑をかけた人間に不当性をアピールしたかったという。
それでは普通通じないし、実際に通じなかったようだ。勝手なことをする人間にははっきり言っても通じないことがある。黙って抗議をしても無意味だ。
アキバで事件を起こしたのも、掲示板で自分を無視した人達に当てつけるためだ。
4年くらい前自殺を決意したが、実行する前に自動車事故を起こしてやめたとも書いてあった。
母親が厳しい育て方をしたのは、学歴コンプレックスがあるからのようだ。被告人と同じ青森高校を出たが、大学に入れなかったそうだ。子供はどうしても有名大学に入れたかったのだろう。
被告人は法廷の態度を見ても分かるように優秀だから、伸び伸び育てれば母親の望んでいた北海道大学などに入れたと思う。
・リンク
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/100727/trl1007271147006-n1.htm
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