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テロ組織が犯行声明を出すのはなぜ [海外情勢]

【NMN 2010年08月07日】-商船三井の原油タンカーは7月28日、ホルムズ海峡を航行している最中攻撃を受けたが、8月3日アルカイダ系のアブドラ・アッザム旅団(Abdullah Azzam Brigades)がウェブ・サイトに犯行声明を載せた。

 毎日新聞によると、声明は概略「英雄アユーブ・タイシャンは28日早朝、アラブ首長国連邦とオマーンの間のホルムズ海峡で自爆し日本のタンカーに損害を与えた。イスラム諸国の富を奪う国際的な異教徒のシステムを弱め、イスラム教徒に対する不正義をやめさせるためだ。」と述べた。

 原油はイスラム圏の富だから、「輸出はまかり成らん」と言いたいのだろう。

 アブドラ・アッザム旅団は6年前から何度も犯行声明を出している。この分野では有名だ。他の組織もテロを決行してから、犯行声明を出すことがある。

 犯罪者は普通逃げたいから、わざわざ罪を認めるのはおかしい。殺人事件の場合は注目を集めたり世間を馬鹿にしたりしたいから声明を出すはずだが、テロの場合は違うと思う。

 テロ組織が犯行声明を出すのは、自分たちの主張を訴えるためだろう。「要求をのまないと、またこんなことを起こすぞ」という威嚇の意味もあると思う。

 同じテロに数種の団体が犯行声明を出すことがある。自分たちの影響力を高めたいから、やってもいないのに「やった」と言うのだ。実際にはどの組織が実行したのか、調べないと分からない。

 マスコミはどうして犯行声明を出すのか説明しないから、このようなニュースに接するたびに不思議な気持ちになる。だが、そのような理由があると思う。


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