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遭難防止より人名の方が大事なのか [*マスコミ]

【2010年08月19日】-昨日死亡が確認された東京理科大学ワンゲル部の遭難は痛ましい。3人の大学生が亡くなった。

 騒ぎたいメディアはいつものように大きく取り上げたが、河原にテントを張るのはどうなのかには言及しなかった。サイトで調べてみたら、河原にテントを張るのは危険だそうだ。雨が降ると川がすぐ増水して、河原も水浸しになるという。登山の常識から外れたことをしたのだから、川に流されても仕方がない。これも人為的ミスが原因だったのだ。

 だが同大は記者会見で「計画に無理はなかった」と強弁した。河原にテントを張る計画が初めから駄目なのだ。それなのに左翼マスコミは全く追及していない。責任を追及するのが大好きなのに肝心な時にはしない。駄目大学のようにだらしがないのか。

 私が知る限りでは、時事通信の「急峻、難度高く上級者向け=鉄砲水発生しやすい夏場-東京理科大生遭難」という記事だけが、二人の専門家に訊いて「なるべく高い所にテントを張るべきだ」と書いたが、他のメディアはテントの設営場所には論及していない。

 大事な点だし、メディアが広めれば気をつける人が増えるはずだ。やはり日本のテレビや新聞は日本人を殺したいのだろうか。

 その記事の見出しにも出ているが、現場付近は難易度が高いので、上級者向けだそうだ。河原の危険性も知らない初心者がそんな所でビバークをしたら、事故に遭っても仕方がない。

・遭難者の名は繰り返す
 肝心なことは言わないメディアだが、しつこく言うことがある。それは亡くなった3人の名前だ。時事通信は記事を6本載せて、3回3人の名を書いた。毎日新聞も6本載せたが、5回も名を書いた。2回で充分ではないか。2回載せれば、亡くなった人の知り合いも気がつくだろう。

 この事故に限らず、日本のメディアは亡くなった人や怪我をした人の名を繰り返し言う。歌舞伎町の火事のように不名誉な場所で命を落とした場合、家族も本人も堪らない。

 だが、私が聞いている英語のラジオ・ニュースでは、名前を言わないことが多い。イラクなどで亡くなった米兵の名はたとえ一人でも言わないのだ。放送時間は2分だから、死者が10人もいたら時間を取られてしまうから名を挙げないのも当然だが、一人でも言わないのが普通だ。

 日本のメディアは、PKO などで自衛隊員が死んだら、毎日何回も名を連呼して大騒ぎだ。遺族を悲しませたいのか。

 名だけでなく人数にもうるさい。50人でも51人でも一般の人には同じだ。英語のニュースでは「大体50人だ」ということがある。事故の規模を知るには大体の人数で充分だ。

 些細なことには気を配るのに、肝心なことが抜けているメディア。亡国の輩だ。

・リンク
自然体験活動QQレスキュー隊「テント設営(テンティング)の注意事項」:
http://www.jon.gr.jp/qq/activity/camp/tent/index.html

YAHOO! 知恵袋「河原でテントを張るのは,危険でないですか…?」:
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1145488701

「今日の豆知識」: http://tenki.infoseek.co.jp/topic/20090702/

時事通信「急峻、難度高く上級者向け=鉄砲水発生しやすい夏場-東京理科大生遭難」:
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%c5%ec%b5%fe%cd%fd%b2%ca%c2%e7&k=201008/2010081800233

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