毎日と朝日は小沢一郎の起訴逃れを見抜けないのか [政治家]
【2010年08月29日】-今日もしつこく、小沢一郎が出馬した真の理由を探る。
以前、日経と東京新聞が「小沢の狙いは起訴逃れという批判もある」などと書いたと紹介した。その後、読売と産経も同じ主旨のことを書いた。
・読売
読売は26日付の「陸山会事件、検察審10月にも判断」という記事に、「小沢の弁護士は26日午前、『小沢が立候補するのは、民主党内の状況を見て判断したことで、検察審査会の審査とは関係ない。影響させるつもりはないと思う』と語った。」などと書いていた。読売も起訴逃れに感づいた訳だ。
27日付の社説ではもっと踏み込んだ。
「今秋、検察審査会が再び『起訴すべき』と議決すれば、本来なら小沢氏は強制起訴を免れない。ただ憲法には『国務大臣は在任中、総理大臣の同意がなければ訴追されない』との規定がある。菅支持派からは『小沢氏は起訴を逃れるため、首相を目指すのではないか』との声も出ている。」などと書いた。(両方とも悪文なので、文章を少し変えた。)
・日経
日経は27日付の社説で前より踏み込んだことを書いた。
「野党は一連の事件について小沢氏本人や関係者の国会招致を求めており、今回の代表選出馬に関しても『起訴を逃れる目的ではないか』と批判している。疑惑にほおかむりしたまま小沢氏が首相に就任すれば国政は大きく混乱しかねない。」
・産経
産経は27日付の主張(他紙の社説に相当)に「『訴追逃れ』では論外」という小見出しをつけて、「小沢氏の出馬について、強制起訴を逃れることが目的ではないか、との指摘が党内外にある。」と論じた。
・毎日と朝日は駄目
一方、毎日は27日付の社説で「閣僚を起訴するには首相の同意が必要だ」と指摘したが、小沢の出馬した理由については「このまま党中枢から排除される危機感から小沢氏が権力闘争に踏み切り、それを鳩山氏が後押ししたのが実態ではないか。」と書いた。これでは表面をなぞっただけだ。真相を見抜く気はないようだ。
朝日は28日付の社説で小沢出馬を取り上げたが、閣僚の不起訴規定には全く触れなかった。
新聞の中では朝日が1番左翼色が強く、毎日がそれに次ぐから、両紙が起訴逃れに触れないのは、小沢に味方したいからとも考えられる。だが、朝日は小沢を糾弾しているから、そうとは言えない。両紙には深く考える習慣がないのだろうか。
他紙が書いたことなのだから、しっかり指摘して欲しい。それが小沢の野望を打ち砕く唯一の方法なのだ。(敬称略)
・参考資料
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100826-OYT1T00561.htm
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20100826-OYT1T01194.htm
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE3E1E7E6EAE3E4E2E0E5E2EAE0E2E3E28297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100827/stt1008270317008-n1.htm
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/archive/news/20100827ddm005070078000c.html
http://www.asahi.com/paper/editorial20100828.html
http://www.bitway.ne.jp/bunshun/ronten/ocn/sample/thisperson/100826.html
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