死刑の執行方法は、明治6年の太政官布告に基づく [*事件や事故]
【NMN 2010年09月05日】-法務省は8月27日、東京拘置所の刑場を公開しました。このニュースを聞いて、日本の死刑のやり方をはっきり知った人もいるでしょう。首にロープを巻きつけてから、踏み板を開く絞首刑です。
この方法を定めたのは、明治6年に公布された太政官布告第65号です。137年も前の布告が今でも通用しているのは、ちょっと不思議です。
ちなみに「太政官」は「だじょうかん」と読み、明治政府の最高官庁でした。「布告」は法令という意味です。
布告第65号は本文が244字の短いものです。要点を現代語に訳すと次のようになります。
「両手を背中で縛り、紙で顔を覆う。踏み板の上に立たせて、縄を首に巻き付ける。踏み板を開くと、囚人の身は宙に浮く。」
文章だけでは伝えにくいので、布告には図が載ってました。下の絵はその図です。「これを参考にして各地で装置を作るべし」とも書いてあります。
今では手を縛ったり顔を紙で覆ったりすることはないようです。原文は文語文ですが、興味のある方は以下のリンクからご覧下さい。
・外部リンク
法なび法令検索「明治6年太政官布告第65号(絞罪器械図式)」
http://hourei.hounavi.jp/hourei_both/M06/M06SE065.php
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