菅内閣は独自ルートで中国と交渉していたという情報 [中国と朝鮮]
【2010年10月13日】-菅首相は何もしないから、「有言実行内閣ではなく無為無策内閣だ」と言う人もいるが、見えない所で実行することもあるようだ。
読売新聞の「高橋さん解放、独自の『中国ルート』で働きかけ」(10月10日付)を読んだら、「菅内閣は独自ルートでフジタの高橋さんの解放を働きかけていた」と書いてあった。仙谷官房長官の知人が中国の戴秉国・国務委員と繋がりがあるので、そのルートで中国政府と交渉していたという。
4日の日中首脳会談で菅首相はどうして高橋さんの解放を求めなかったのかと糾弾する人が多いが、それは的外れな訳だ。
・大幅な譲歩
だが、中国に妥協する形で解決したので疑問が残る。首相は1日の所信表明演説で尖閣問題に触れないことにした。ASEM では4日「(尖閣諸島問題では)国際的な世論は日本を支持している」と演説する予定だったが、この部分は削除した。このように中国に配慮したので、開放してくれたというのだ。
軍事機密をビデオに撮ってしまったら、事情を説明してそのテープを差し出すだけで十分だ。3週間も拘束する必要はない。中国のやり方が横暴なのに、日本が中国非難を控えたら、解放してくれた。これでいいのだろうか。
・不勉強
首相は10月9日の夜「(日中関係は)いろんなことが元通りになっていくのかなと思う」と述べたが、これは独自交渉を踏まえていたのだろう。
そうすると、産経の阿比留さんがこのコメントを「脳天気で戦略的思考のかけらもない」と酷評したのも、的外れということになる。阿比留さんは最近、菅内閣に怒ってばかりいて、あまり分析をしない。
読売の書いたことは大事なことだが、他のメディアは殆ど伝えてない。日経も書いたが、会員しか全文が読めない。マスコミはチリの鉱山救出で大騒ぎだが、こっちの方が大事だ。
・引用文献
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101010-OYT1T00025.htm
http://abirur.iza.ne.jp/blog/entry/1837194/
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