自民党の法務大臣はごまかし答弁をしていなかったのか [政治家]
【2010年11月18日】-法務大臣の柳田稔が面白いことを言った。
「『個別の事案についてはお答えを差し控えます』『法と証拠に基づいて適切にやっております』の二つで国会審議を切り抜けてきた」などと、ごまかす方法をはっきり認めてしまったのだ。
自民党など野党はこれに噛みついているが、自民党が政権を取っていた頃、法務大臣などはこのような答弁をして、質問をかわしていなかったか。そうしていたと思う。
調べてみたら、実際にあった。例えば麻生内閣で法相を務めた森英介は、去年の6月24日参議院の行政監視委員会で大体次のような答弁をした。
「検察当局は常に法と証拠に基づいて、厳正公平、不偏不党を旨として、刑事事件に適切に対処しております。それはもろもろの根拠に基づくことですので、私は全幅の信頼を置いております。」
森は柳田ほどひどくないが、具体的には何も答えずにごまかしている。他の法相もこんなことを何度も言ったと思う。他の大臣も役人もごまかし答弁はしてきた。
だが柳田はごまかしをはっきり認めてしまったので、自民党などは怒っている。しかし怒る資格はない。
なお読売新聞でこの発言の前の部分を読んだら、「自分は法務は全く知らないのに、法相を仰せつかった」と話している。つまり「知らないから、こんな言葉で逃げている」という訳だ。だから柳田の問題発言に関しては、任命した菅首相の責任が大きい。(敬称略)
・資料
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20101118-OYT1T00325.htm
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