マスコミはまた誤訳。「ボズワース特別代表」でなく「特使」だ。 [英語教育]
【2010年11月23日】-北朝鮮が韓国に攻撃を加えてしまったので、大変だ。金正日が三男に権力を委譲するに当たって、内外に力を誇示したのかも知れない。内部の事情のために外国を攻撃するのだから、とんでもない国だ。
マス・メディアはこれから数日これで騒いで、尖閣事件は忘れてしまうだろう。既にフロッピー改竄事件は忘れている。
ところで昨日からその北朝鮮について、アメリカの「ボズワース特別代表」という人物がニュースに出ている。昨日は前原外相と会談した。
アメリカの連邦政府には通商代表部という部門があって、その責任者は代表と言うが、ボズワース氏が何の代表なのか分からない。不思議に思っていた。
今日、Japan Today で U.S. envoy says six-party talks on N Korea won't resume という記事を読んだら、謎が解けた。The U.S. special envoy on North Korea, Stephen Bosworth と書いてあった。
special envoy を「特別代表」と訳しているのだ。envoy は「使者」のことだから、「特使」と訳すべきだ。そうなら意味が通る。辞書にはちゃんと「使者」と書いてあるのに、どうして左翼マスコミは「代表」と訳したのか。
グーグル・ニュースに「ボズワース特使」と入力して検索してみたら、ロイターだけがそう訳していた。産経とテレ朝は見出しには「米特使」と書いた。
こんなのを調べているうちに、メディアはアメリカのプリチャード氏に関して「元朝鮮半島和平担当特使」という肩書きを使っていることに気がついた。
この原語を調べたら、AFP の記事などにPritchard, a former US special envoy on North Korea policy とあった。同じように special envoy なのだ。同じ語を二通りに訳す。頭が悪い。
・他にも和製英語
今日は他にも英語の間違いを見た。広末涼子さんが Candle Juneさんと結婚すると聞いたが、「ジューン」と読むのだろうと思った。英語では June を「ジューン」と読むからだ。ところが「ジュン」と読むのだそうだ。
芸名であっても日本人の名をアルファベットで書くのはおかしいし、ローマ字で書けば Jun なのだから June は全く駄目だ。こっちも頭が悪い。
それから前のエントリーで引用した滝口笑さんのブログは「女性の HAPPY を応援します」と題している。happy は形容詞だから、目的語にできない。幸福実現党の限界か。
中学の英語もできない人ばかりだから、たとえ景気がよくなっても日本が立ち直るのはとても難しい。
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