TBS がテレ朝の『TVタックル』をまねる [*マスコミ]
【2010年12月30日】-昨晩はNHKも午後9時のニュースをやめて、大河ドラマの総集編を放送した。東京証券取引所はこの日も取引を行ったのだから無責任だ。
そこで TBS テレビを見たら、たしか『ビートたけしのガチバトル』と題する討論番組を放映していた。在日している中国人を3人招いて、尖閣諸島について日本人と討論していた。「中国は沖縄も支配下に置きたい」とはっきり言ったので、「いい番組だ」と感心した。
だが出演者を見て驚いた。司会はビートたけしだし、日本側の討論者は田母神俊雄や青山繁晴だった。3人とも、テレビ朝日系列の『ビートたけしのTVタックル』に出ている。
そのうち「中国人は北海道の土地を買い漁っている」とも言い出した。『タックル』で見た情報だ。内容まで似通っているので、「テレ朝をまねしたな」と思った。
・死刑についても模倣
次のテーマは死刑の是非で、反対派の亀井静香、福島みずほ、弁護士と、賛成派の三宅久之、大谷昭宏、勝谷誠彦が討論した。三宅、勝谷も『タックル』の常連だ。
こんなに類似性の高い番組を放映して、恥ずかしくないのだろうか。放送局は違うが、同じ制作プロダクションが作ったから似ていて当然なのか。
大谷さんは読売新聞の記者だった人で、左翼だから意外に思った。左翼は大抵死刑に反対だ。政治信条が分かっても、個々の政策までは判断できない訳だ。
死刑については1時間くらいやったが、堂々巡りのような議論で詰まらなかった。だが永山事件を起こした永山則夫の生い立ちは参考になった。
42年前、永山は19歳の時4人を射殺して、死刑判決を受けた。獄中で手記を書いて売れたので、獄中作家などと言われた。永山は1997年に刑を執行された。
生い立ちが悲惨でグレてしまったとは聞いていたが、どんな生い立ちなのか詳しくは知らなかった。だがこの番組では再現ドラマを作ってくれたので、よく分かった。いい番組も少しはあるのだ。
なお大谷さんは時々的外れなことを言うので、悪く言われることがあるが、鋭い指摘をすることがある。侮れない。田原総一朗も時折物議を醸すが、デジタル教育に反対したことは評価している。(敬称略)
コメント 0