企業は内部留保を2百兆円も貯め込んでいるから、給料は上げられる [*経済]
【2011年01月20日】-昨日から、経団連の米倉会長がテレビ・ニュースに登場している。昨日は連合の会長と会談し、今日は講演で話した。内容は「景気が悪いから、労働者の賃金は上げられない」ということだ。
この話しに納得してしまう人が多いだろう。確かに日本の景気は悪い。大半の小売り業は売り上げが落ち、労働者の平均賃金は下がっている。だが、輸出している大企業などは儲かっている。リーマン・ショックから立ち直り、利益を増大させている。
・内部留保
前も引用したが、ゲンダイは9月3日付に「企業の内部留保は全業種併せて、200兆円ある」と書いた。概数だし、内部留保には土地などの固定資産も入るから、現金で200兆円持っている訳ではないが、大手企業に資金はあるのだ。賃金を上げようと思えば上げられる。
だから、メディアが内部留保に触れないで、財界の主張をそのまま流し、「景気が悪いから給料が上がらないのは仕方がない」というイメージを広めるのは大問題だ。日本は、誤謬が蔓延している妄想空間だ。
全国紙の社説をざっと読んだが、内部留保に触れたのは朝日と毎日くらいだ。だが両紙とも「給料を上げよ」とは主張したが、内部留保の額などは挙げない。裏付けるデータがなければ、説得力が乏しくなる。大事なことをはっきり言えば解決に向かうのに、それをしない。やる気がないのだ。
だが赤旗は15日付と18日付で、しっかりした主張をした。共産党が一番まともなのだから、頭を抱える。
だらけた人ばかり問題は悪化し続けるのに、だらけ切っているから自分がだらけている自覚さえない。救い様のない駄目国家だ。
・リンク
http://www.asahi.com/paper/editorial20110119.html#Edit1
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/archive/news/20110120ddm005070035000c.html
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2011-01-15/2011011501_04_1.html
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2011-01-18/2011011801_01_1.html
コメント 0