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フーズ・フォーラスでなく大和屋を追及する風潮は危険 [食品]

【2011年05月10日】-少し下火になったが、まだ食中毒の報道が続いている。先週末から、ユッケを出したフーズ・フォーラスでなく卸業者の大和屋商店を追及する報道の方が多い。

 フーズ社にメールで「ユッケ用のサンプルが出来ました。歩留まり約100%で無駄がありません。」と書いていたことや、ネット通販でユッケにも使える生肉を売っていたことを、繰り返し取り上げている。

 ネットで生肉を売っていたからといって、フーズ社に卸した牛肉までトリミングしていたとは限らない。この点を繰り返すと、「大和屋も悪い」という印象を視聴者に与えることになる。状況証拠で有罪に持ち込む裁判のようになってしまう。

 「歩留まりは100%」と言われたのなら、フーズがトリミングは必要ないと思うのも仕方がないが、輸送や保管をする十数時間の間に菌は増殖してしまうはずから、店舗もトリミングを行うべきだ。厚労省の1998年の通知は、双方にトリミングを求めているという。

 毎日新聞は10日付の記事に「フーズと大和屋は数年前に業界団体をやめたので役所の通知が届かなかった」と書いたが、大和屋の脱会に重点を置いていて不当だ。

 読売は8日付で、大和屋が交雑種の肉を和牛として卸していた「偽装」を取り上げた。食中毒とは関係がない。

 大腸菌に感染したのは大和屋の処理場だったとしても、「えびす」が調理したのだから「えびす」にこそ責任があるはずだ。それなのにフーズより大和屋を追及していたら、フーズを免責することになってしまう。

 フーズの罪は明らかだから追及はもうやめて、大和屋の疑惑を取り上げているのならいいが、メディアが大和屋の方が悪いと思っているのなら勘違いだ。

・参考資料
http://news.livedoor.com/article/detail/5544934/
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110510ddm041040099000c.html
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110507-OYT1T00861.htm

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