不信任案の提出は党利党略だけではない [政局]
【2011年06月02日】-菅と小沢は不信任決議案で激突するかと思っていたら、正午からの両院議員総会で菅が辞任を明言した。「責任を放棄できない」と見得を切っていたが引き下がったので、激突せずに不信任案は否決になった。
民主党の議員で不信任案に賛成したのは二人だけで、松木謙公と横粂勝仁だ。小沢一郎や田中真紀子など15人は、欠席や棄権をしてごまかした。
松木と横粂は既に離党を表明している。横粂は弁護士だから、除名され落選しても平気だ。
今回の決議案について、テレビではまた言いがかりのような批判を聞いた。『ミヤネ屋』では昨日6月1日、野球解説者の中畑清氏が「被災地は大変だから、こんなことをしている場合ではない」などと決議案の提出を批判していた。
『情報ステーション』では同日、被災者二人が「政治家は分かっていない。党や派閥のことでなく被災地の復興を考えるべきだ。」などと語るインタビューを流した。
分かっていないのはこんな連中だ。菅では復興が進まないから、自民党や小沢は怒りを爆発させたのだ。党略もあるが、もし菅が復興を順調に進めていたら、野党も責める材料がないから、不信任を提出することはなかったはずだ。中畑氏や被災者は、事の経緯を理解してないのだ。
毎日新聞論説委員の倉重篤郎も2日付の「発信箱」で、自民党を「権力欠乏症」と批判しながら、「民主党は成長を遂げればいい」と、民主党に露骨に肩入れした。余りひどいので、恥晒しだ。毎日は民主党と心中するつもりか。
これから参院では問責決議案を提出するかも知れないから、菅はもっと追い詰められる。誰が次の首相になるのか。
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