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大学の教科書に専門用語の英語が書いてある訳 [英語教育]

【2011年08月13日】-9日付のエントリーで、「世界史の教科書では重要な語の下に英語が書いてある」と述べたが、大学の教科書では大抵専門用語の次に欧米語の何から訳したのか書いてある。

 経済学では例えば、「限界効用(marginal utility)」などと書いてある。法律ではまだドイツ語が多く、「権利(英語のright, ドイツ語のRecht, フランス語のdroit)」などと書いてある。

 専門用語の原語を書くのは、ちゃんとした理由がある。格好をつけたくて書くのではない。大学教師は説明しないから、誤解している人が多いだろう。

 原語を書くのは「この専門用語はこの原語を訳した語だ」と示すためだ。「翻訳だから原語のニュアンスをうまく伝えられない。正確に知りたい人は原語を参照してくれ。」ということだろう。

 ただ原語を教えてもらっても、ニュアンスまでは中々分からない。英語ならまだしも、殆どの人はドイツ語やフランス語の単語さえ知らない。

・役立つ
 だがこうやって専門用語の原語を知っておくと、世界史の教科書で覚えた単語が英語を読む時に役立つように、専門書を原語で読む時に非常に役立つ。

 まず専門用語を覚えておけば原書理解が楽になる。また専門用語の中には中辞典に載っていない語があるし、載っていても訳語は載せていない場合もある。だから原書を読まなくてはならない人は、日本語の本を読んでいる時になるべく専門用語の原語を覚えるといい。強く勧める。

 大学の教師が、この程度のこともちゃんと説明しないのは不思議だ。言わなくても分かると思っているのだろう。

 

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