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メディアは裁判報道を考え直せ [*マスコミ]

【2011年10月07日】-昨日6日は小沢一郎の初公判があったので、メディアはしつこいほど扱ったが、いいとは思わない。初公判では大騒ぎしても、次回から扱いは少なくなるだろう。今までいつもそうだった。

 メディアは、注目される事件の初公判があると大騒ぎする。確かに被告人が容疑を認めるか否かは大事なことだ。だが初公判で大事なことは罪状認否だけと言ってもいいくらいだから、テレビが長時間扱うことはないし、新聞が紙面を割いて報じる必要もない。

 裁判では2回目以降の方が大事だと思う。被告人が容疑を認めている場合は、どうして事件を起こしたのか被告人が話す。また様々な人が出廷して、どのような人物なのか証言するはずだ。それを報じれば事件がよく分かるのだが、メディアはあまりやらない。

・数回分をまとめて
 それには一応理由があって、長くかかる裁判では数時間公判を開いても、報道に値する発言は殆ど出ないらしい。被告人の家族や友達が出廷して、被告人の人となりを話しても、ありきたりな内容が多いのだろう。

 だが、数時間では大した内容でなくても、数十回の公判で出た発言を総合すれば、被告人の生い立ちや事件を起こした理由がよく理解できるはずだ。

 ところがテレビも新聞も、その日に起きたことを報じるのが前提だから、数週間分まとめてニュースにするのはやりにくい。また記者がある事件の裁判をずっと傍聴するのも、勿体(もったい)ないようだ。メディアに熱意がないことも理由だ。

 そのため初公判では大騒ぎするが、2回目からは尻すぼみになって、公判ではどんなやり取りがあったのかあまり言わない。被告人が大事なことを言っても、扱いがとても小さいこともあったと思う。

 結審と判決は取り上げるが小さな扱いで、殆どの人の印象に残らない。「そういえばあの事件は結局どういう判決になったのか」と考えても、思い出せない人の方が多いだろう。

 これでは何のために報道をしているのか分からない。やり方を変えるべきだ。マスコミこそ改革すべきだ。政治家や役人に要求する前に、自らが変わるべきだ。

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