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日中首脳は北朝鮮人を見殺しにするのか [中国と朝鮮]

【2011年12月26日】-北朝鮮の労働党機関誌は金正恩を「最高司令官」と称し、朝鮮中央通信社は名を金正日のように太字の大きな字で書くようになったそうだ。正恩は党や軍で認められ、権力を固めつつある訳だ。やはり当面、混乱は起きそうにない。

 混乱しなければ、軍が周辺国に攻撃を仕掛けることはないし、難民もやって来ない。だが北朝鮮国民の苦しみは続く。政策で失敗した官僚は処刑され、労働党を批判した国民は収容所に入れられる。

 野田首相は中国に行って胡錦濤らと会談し、「朝鮮半島の安定を図りたい」などと話し合った。北朝鮮の体制変革は望んでいないということだ。

 混乱が起きれば北朝鮮の人が一番大変だが、今の政治体制が続くのも望まないはずだ。一時的に苦労しても、連行や餓死のない国に住みたいはずだ。

 それなのに日中の首脳は、現状維持の方針を確認した。北朝鮮の人を見殺しにするということではないか。

 かの国の窮状を聞けば、誰もが心を痛める。私も被害は受けたくないが、自国のことばかり考えていていいのだろうか。

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