津波警報を無視して逃げなかった人達=震災から1年 [東日本大震災とその影響]
【2012年03月11日】-今日で、東日本大震災から1年が経った。菅政権が復興に取り組まなかったこともあって、まだ東北3県では仮設住宅に暮らす人が数万人もいる。
今日の午後、在京のテレビ局はテレビ東京を除いて、震災特番を放送した。被害の大きさや復興の遅れを指摘するばかりの番組が多かったようだが、テレビ朝日は津波から逃げなかった人達に焦点を当てて、異彩を放っていた。
ある地区では、防災無線が逃げるよう呼びかけても逃げなかった人が、何十人もいたという。それまで何度も「数メートルの津波が来る」という津波警報が出たが、いつも10センチか20センチの津波だったので、今回もその程度だろうと高をくくって逃げなかったというのだ。
人によっては、誰かが「逃げよう」と言いながら手を引っ張っても逃げなかった。その手を引っ張った人がテレビに出て、悔やんでいた。
今回は揺れが特に大きかったから、今までとは違うことが分かったはずだ。逃げなかった人は迂闊すぎた。
また気象庁などの責任もある。それまで津波警報で津波の高さを大きく予想し過ぎていたから、「またあの程度だろう」と思う人が出てしまった。
テレビにも責任がある。地震が起きるたびに、画面の隅に日本地図を載せて津波の危険地域を示していたが、それも余計な心配をさせるだけで、本当に危ない時に油断させることになったはずだ。
逃げなかった人、気象庁、テレビ局の三者に責任があると思う。
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