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漱石と八雲は東大で英文学を教えていた [教育]

【2012年08月04日】-最近東大の有名な英語教師と言えば、『英語達人列伝』が売れた斎藤兆史だが、この人も教養学部の教授だ。正確に言うと教養学部にいた。去年の10月から教育学部に移って、英語教員の養成に当たっている。

 いい英語教師を育てるには、教育理論より英語に関する知識の方が大事だと思うが、理論を教えているようだ。

 東大の英語学者としては市河三喜や中島文雄が有名だが、そんな人達より断然有名な人物が東大で英語を教えていた。それは夏目漱石だ。

 漱石は小説に専念する前、東大で英文学を教えていた。それ以前は松山中学や第五高等学校で教鞭を執っていた。

 漱石が東大にいたことは割と知られているが、漱石の前に東大で英文学を講じていた人物を知る人は少ない。それは小泉八雲ことラフカディオ・ハーンだ。ハーンが辞めたあと、漱石が英文学を講じるようになったのだ。

 その頃(実は今も)東大は財政難にあり、外国人教師は給料が高いのでハーンは辞めさせられた。いい授業をしていたので、学生が反対運動を起こしたが、大学当局に押し切られた。

 その後任を漱石が務めたのだが、そのような事情のためとてもやりにくかったそうだ。

 ハーンも五高で教えていたことがあるから、両者は不思議な繋がりがある。

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