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英語を読むときは品詞に注意すべし [英語教育]

【2013年02月09日】-英語では同じ語を様々な品詞で使うので、何詞として使っているか注意を払う必要がある。

 予備校などでは多義語に注意するよう教えるが、品詞についてはあまり言わないようだ。

 fatherやmother が名詞で、「父」「母」を表すことは誰でも知っているが、動詞としても使うと聞いたら殆どの人は驚くだろう。元々の意味は「父になる」「母になる」だが、motherを「生み出す」という意味で使った英文を時々見る。
 
This unexplored country has mothered many legends.
(この未開拓の地方が多くの伝説を生んできた。)

 大学を出たばかりの頃、次のような英文に出くわして、ちょっと戸惑った。

 The Japanese plant rice every year.

 The Japanese plantまで読んで、「日本の植物」と解釈したが、その次にrice が現れたので困った。「日本の植物、米、毎年」では意味をなさないからだ。またこう考えたら、この文には動詞がないことになるのも問題だ。

 plantには「植える」という意味もあることを思い出して、考え直したら「日本人は毎年米を植える」と訳せた。

 辞書でplantを引けばまず「植物」という訳語が見つかるが、このplantを「植物」と考えたら訳せない。辞書を下の方まで見て、動詞の欄に「植える」という訳語を見つけないといけない。

 after, before, sinceの3語には副詞、前置詞、接続詞の用法があるので、どの品詞で使っているのか常に考えないと、構文を正しく捉えられない。

 品詞を考えることは大事なことなのに、教師ははっきり言わない。「辞書をよく引きなさい」と言うだけだ。この点を改善すれば、日本人の英語力は伸びると思う。

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タグ:英語 品詞
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