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2学期制の中学では明日から学校が始まる [教育]

【2013年08月25日】-数年前から3学期制をやめて、2学期制にしている公立中学がある。以前は4月から7月下旬までを1学期、9月から12月下旬までを2学期、1月から3月下旬までを3学期にして、3学期制を取っていた。

 だが今では都内の中学も3割くらいが、1年を前期と後期に分ける2学期制を採用しているようだ。2学期制にすると始業式や定期試験の回数を減らせるので、教育委員会などは「授業時間が増やせる」などと言うが、それはこじつけで、本当は2学期制にすると教育がよくなると漠然と思っているのだろう。

 定期試験が4回に減れば、子供が勉強する機会は減り、学力は落ちる。授業時間が増えても何にもならない。2学期制は支離滅裂だ。

 2学期制では4月から9月までが前期で、10月から3月末までが後期のようだ。9月末を1週間くらい秋休みにする。秋休みの分、夏休みを短くするのだろう。だから明日から学校が始まるのだ。

 だが明日は新学期の開始ではない。前期の最後の1ヶ月が始まるのだ。3学期制では9月に新学期が始まるが、2学期制では9月は新学期ではない。ややこしい。

 2学期制を取っている中学では9月中旬から前期の期末試験をする。信じられない。4月から7月に習ったことは夏休みの間にかなり忘れるから、子供は勉強しにくい。学力は落ちる。季節感もおかしくなる。改革でなく改悪だ。

 2学期制にしても何にもならない。愚かだ。うまく行かない家族が引っ越したら急にうまく行くと思い込んで、引っ越すようなものだ。

 大学は以前から2学期制で、国公立大学では前期末試験を9月にやっていたが、都合が悪いので最近は8月上旬に行うようになった。教委の連中は大学改革も学ばずに、中学の制度をいじくり回すのだ。

 2学期制は何にもならないので、3学期制に戻す学校も出ている。大人の思い込みで、子供に迷惑をかけるのはやめるべきだ。

 自民党の文教族がセンター試験の英語の代わりにTOEFLを受けさせようとするのも、同じように変えれば何でもいいと思っているからだろう。教育に関する議論全体をよくしないと、英語教育も改善できないと思う。

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