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「朝日新聞に出した手紙」シリーズについて [朝日新聞に出した手紙]

【2010年06月19日】-以前から時々、メディア特に朝日新聞に手紙を送ってきたと述べてきたが、おととい初めてその手紙を載せた。

 新しく執筆しなくてもエントリーを作れるから、以前から考えていたが、都合がつかなかった。その時取り上げたいテーマで新たに書かないと、そのテーマはずっと扱えないことになるからだ。

 朝日新聞から圧力がかかる心配もあった。だが大手メディアの人達はまだこのブログに気づいていないようなので、載せても当分の間は見つからないだろうと思うようになった。

 体力が回復したこともある。何年も見ていないファイルを読み直すのは大変なような気がした。(実際には1通目を読み返すのは楽だった。)

 「朝日新聞に出した手紙」というカテゴリーには全くエントリーを載せていないのに、何人もクリックする日が時々あるので、それも載せる動機になった。

・掲載の方針
 このブログでは、段落は5行くらいまでにして、間に1行空けることにしているので、朝日などに出した文章では改行と空白を増やすことにする。

 また誤字、脱字や固有名詞の間違いはできるだけ直す。勘違いや的外れな批判もあるが、内容には手をつけない。余りにひどい場合は注記するつもりだ。

 30通目あたりから4万字くらいの長さになるので、全文を1本のエントリーとして載せるのは無理だ。またその頃から暴言や暴論が増えるし、文章の7割くらいが記事や広告の言葉遣いに対する批判になったので、そのまま載せることはできない。

 だから長くなってからは、報道内容に対する批判だけを抜粋するするつもりだ。

 公表する価値のある部分もあるので、抜粋を本にしてくれる出版社があったら連絡を頂きたい。インターネット・ニュースでも構わない。

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タグ:朝日新聞
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朝日新聞に出した手紙(1) [朝日新聞に出した手紙]

【1992年08月か】-参議院選挙の二日後の7月28日 政治部長の小栗敬太郎氏は、朝刊の一面で今回の参議院選挙の投票率が50%前後だったのは、「既成政党」が見離されたからだと書いている。だが、見離されているのは政党だけだろうか。政治家だけが信用されていないのだろうか。決してそんなことはない。マスコミも信用されていない。朝日新聞はその中でも特に信用されていないかもしれない。

 主催していることもあって、高校野球に2ページも3ページも紙面を割く。何か大きな出来事があると、不必要に大きな見出しを掲げ、そのことばかり書く。それによって普段なら載る記事がその日は載らなくなってしまい、結局そのことは永遠に読者には知られない。このようなことから、朝日新聞はいい新聞だと言う人には一度も会ったことがない。

 理由はほかにもある。例えば、8月14日の社説は企業が人を雇う時、年齢制限をするのは差別だと書いているが、朝日新聞は年齢制限をしていないとでも言うのか。しているじゃないか。30歳迄しか雇わないではないか。それなのに年齢制限は差別だからやめろという。こんな矛盾したことをする新聞社を信用する者がいるだろうか。いたとしたら、その者は馬鹿だろう。

 さて、小栗氏の文章だが、これはとてもひどい文章だ。内容が荒唐無稽だ。冷戦冷戦と馬鹿の一つ覚えのように繰り返している。こんな短い文章に冷戦が7回も出てくる。今回の選挙戦でこんなに冷戦は登場しただろうか。登場しなかった。日本のマスコミの悪い癖で何でもすぐ冷戦と関連づける。だがこんなに冷戦冷戦と書く新聞記事は珍しい。

 実際どれくらい冷戦が選挙中争点になったか、データベースを使って調べてみたが、殆どない。

 26日朝刊に参院選投票日に向けての各党声明という記事があるが、この中で冷戦に言及しているのは社民連だけ。自民党は「ソ連の崩壊後初の国政選挙」と、言っている。

 ほかにも冷戦に言及している記事はあるが、それはちょっと触れる程度。だが、この小栗氏の記事は、冷戦を柱にして今回の選挙を見ようとしている。無理な見方だ。

 まず新聞記事には珍しいですます調を使っているのが、特徴。中身のなさを隠そうとしているのか。

 第一段落で、「棄権党」などと言っているが、こういう言い方は社会現象を論ずるには相応しくないと思う。

 第三段落では冷戦型発想から日本の政党は抜け出せないと書いているが、冷戦型発想から抜け出せないのは小栗氏自身ではないのか。冷戦だけで日本の政治を理解しようとするのはめちゃくちゃである。もしそうだとしたら、民社党が社会党と対立してPKO法に賛成したのはどう説明するのか。

 第四段落で、PKO協力法が選挙の争点だったというのは「どの程度本当でしょうか」と書いておきながら、次の段落で「PKOはやはりこんどの選挙最大のカギでした。」というのは矛盾である。争点とカギと別の言葉を使っているが、結局同じことである。こういうことを書くのは、読者を愚弄しているからではないのか。

 第六段落で、「冷戦後という海図のない海域」などと言っているが、冷戦の時には海図があったとでも言うのか。国際関係は常に手探りである。針路がはっきりしている時などほとんどない。

 確かに「憲法も国際貢献もということでは」全政党に合意があったと思う。

 第九段落で社会党は「息子を戦場に送るなという、昔ながらの決まり文句で答え」とあるがこれは完全な事実誤認である。社会党は別組織でPKOに対応しようとしていた。小栗氏はちゃんと新聞を読んでいたのか。こういう事実誤認は他にもたくさんあるが、事実に基づいて論じないと、社会党に信用されなくなるだけでなく、読者にも見離される。更に、こういう誤報が日本の政治を一層ダメにしていると思う。

 第十段落で、イデオロギーなどと言っているが、自民党も社会党も共産党も国際貢献の必要性は認めていた。もし社会主義が戦争を否定するなら、スターリンのしたことはどう説明するのか。誰もイデオロギーで「裁断」しようとしていない。いつまでもイデオロギーで政治を理解しようとしている者は他にはいない。

 次の段落はまた話にならない。与野党と書いているが、今回の対立は自公民 対 社会社民連である。再び事実誤認。「相手の動機や目的を全面的に否定」するとはどういうことか。政党はみな日本の発展を考えている。与野党が一致団結して法案を成立させることもある。新聞記者でありながら、日本の政治が分かっていないのではないか。いつの時代でも「バランス」をとらなくてはならない。私はこういう言い方が大嫌いだ。いつの世でもしなければならないことは同じ。人間は古代から基本的に変わっていない。

 参院ねじれと脱冷戦は関係がない。社会党の牛歩は「冷戦型極限対立」ではない。憲法違反の法律を成立させないために、最後の手段を取ったのである。うまいやり方ではないが、今からでも話し合えなどと言う朝日の社説よりはましである。

 最後の段落に関して言うと、日本の政治はそれほど悪くない。イラクや北朝鮮のように独裁国家ではないし、ユーゴスラビアやアフガニスタンのように内戦をしているわけではない。確かに政権交替はない、賄賂は蔓延している。だがどこの国の政治もあまりうまくいっていない。それなのに日本のマスコミは現実以上に日本の政治を悪く言う。事実を誤認して批判する。これでは国民の政治不信がよけいに高まってしまう。

 日本の政治をよくしたいと本当に願うのなら、是非正確な議論をしてほしい。思い込みや偏見に満ちた記事は有害無益である。最近の佐川急便に関する報道でも、自民党の議員しか関与していないのに、野党まで含めた日本の政治全体が腐敗しているかのように報じていて誤解を招く。


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