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派閥の都合で、首相を選んでもいいのか [政局]

【PJ 2007年09月17日】-安倍首相は9月12日に辞任を表明したが、14日には早くも福田・元官房長官が次の首相になりそうな情勢になった。麻生派を除く自民党の各派閥が、福田氏を支持することにしたからだ。各派閥は政策はどうでもよく、ただ勝ち馬に乗りたいから、福田氏を支持することにしたようだ。こんなことでいいのか。

 確かに総裁選挙の時、総裁になる候補者を支持しておけば、主流派になれて、ポストにもありつける。だが、政党なのだから、政策を第一に考えて、総裁を選ぶべきではないのか。自民党の大半の派閥領袖に責任感はなくて、あるのは役職を求める気持ちだけなのか。

 福田氏に見識や妥当な政策があるのなら、まだいいが、そうとは思えない。中国寄りで、靖国神社などに反対してきた。この人が総理になると、援助などを増やして、日本の国益を損なうのではないか。

 自民党の派閥領袖は、次の総選挙をどう考えているのだろうか。参議院では民主党が過半数を取っているので、民主党は様々な手を使って、与党に攻勢を仕掛けるはずだ。そうなると、巷間言われているように、衆議院を解散して、選挙を行うことになるだろう。その時、党首として国民の支持を集められそうなのは、誰なのかという視点があるのか。このような派閥中心の総裁選びをしたら、国民の信頼を更に失うことに、気がつかないのか。ポストのことばかり考えているのか。驚くほど視野が狭い。

 福田氏が首相になっても、短命で終わるだろう。次の衆院選挙で、与党は過半数を割らなくても、議席を減らすだろうから、責任を取って、辞任するに違いない。そうなると、また総裁選をやらなくてはならなくなる。安倍首相が7月末に、辞任しなかったからだ。

 衆院選で民主党が過半数を取った場合は、小沢政権ができるはずだ。小沢氏こそ政党助成金の流用など、カネの問題を抱えているから、マスコミは攻撃して、半年くらいで退陣するかも知れない。

 日本の政治はこれから混乱して、様々な問題の解決が先延ばしになってしまうだろう。国民もマスコミも、目先の利害や一時的な評判に惑わされず、長期的な観点に立って、考えてほしい。【了】

 ライブドアのサイトで読むのなら、http://news.livedoor.com/article/detail/3309378/ で。


タグ:派閥
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