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英会話学校について(下)~英語は難しい [英語教育]

【PJ 2007年11月26日】-(上)からの続き。(http://news.livedoor.com/article/detail/3400997/

 プラディ・ハウスという英会話学校に通って、英語がどれくらい上達したかというと、殆ど変わらなかった。上手くなったとしても、微々たるものだった。英語も中級以上になると、数ヶ月勉強しても殆ど上達しない。

 英語の初心者も英会話学校に通って、あまり上手くならないだろう。週に1回2時間くらい勉強しても、上達しないものだ。

 文法や単語が頭に入っていないと、会話の練習をしても身に付かない。基礎ができていないと、会話を習っても無駄だ。また英会話学校では、大抵外国人が教える。それがいいと思っている人が多いが、外国人はあまり日本語で説明できない。これでは何年、英会話学校に通っても、殆ど上達しない。

 中学や高校で6年間、英語の授業を週に数時間受けても、身に付かなかったのなら、それ以上の勉強をしないと、英語はできるようにならないはずだ。それなのに何年か会話学校に通えば、すぐ物になると思っている人が、実に多い。外国語の難しさを直視しないと、英語はいつまで経っても上手くならない。

 中学や高校の英語教育に不満を漏らす人もいるが、同じ授業を受けて、英語ができる人もいるはずだから、自分がどれだけ勉強しなかったかも考えるべきだ。5月14日付の「日本人が英語ができないのは、文法が苦手だからだ」(http://news.livedoor.com/article/detail/3157431/)に書いたように、教師が文法や解釈をしっかり教えていない問題もあるが、大半の生徒はちゃんと勉強していない。

 英語というと、まず会話を思い浮かべるのも、分からない。英語を話すのは、旅行した時ぐらいだ。だが読解に熟達すれば、外国文学が原文で読めるし、英字新聞などで外国の事情を知ることができる。国内では、読むことの方が役に立つ。

 また、英文がある程度読めるようになっていないと、単純な会話しかできない。会話ばかり考える人は、会話も中々上手くならないだろう。英会話の上達を望む人は、英文解釈の勉強もしてほしい。

 多くの人が会話を重視したり、学校の英語教育に不平を言ったりするのは、マスコミがそのような誤解や偏見を振りまいてきたからだと思う。マスコミは問題を解決したいようなことを言うが、実際には悪化させるために、よく嘘を付く。

 高校では偏差値を出していないのに、「偏差値教育」とけなしてきた。地獄のような苦しみを味わっている受験生は殆どいないのに、「受験地獄」と非難してきた。南京大虐殺や従軍慰安婦も、嘘だった。

 マスコミが、英語教育を悪化させるために付いてきた嘘をはねのけて、じっくり勉強しないと、英語はいつまでも上手くならない。英語が上達したい人は、人のせいにせず、単語の暗記や文法の習得に努力してほしい。【了】

 ライブドアのサイトで読むのなら、http://news.livedoor.com/article/detail/3401743/ で。

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プラディ・ハウスのテキスト。

授業では全く使わなかったので、まだきれいだ。

(撮影:跡見昌治、11月22日)


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立派な軍人~「桜ビジョンの会」の講演 [講演]

【2007年11月24日】-きょうはまた、桜ビジョンの会の講演に行きました。開演は2時でしたが、2時3分頃会場に着いたので、講演は始まっていました。

 会場に入ったらすぐ、主催者の方が「跡見さん」と声をかけて下さいました。もう覚えてくれたようです。「八雲のお孫さんが八雲のシールを下さったので、この前来た人にだけ差し上げます」などと言って、シールを2枚くれました。断る理由もないので、頂きました。

 女性の主催者は私の後に来た人にも、「あら、~先生」と呼びかけていました。来てくれる人を増やすために、顔を覚えて、声をかけるようにしているのでしょう。風邪を引いたようで、マスクをしているのに頑張っていました。

 今日の弁士は、日本政策研究センターの伊藤哲夫所長でした。まず、「日本の理系学生は韓国や台湾に比べて、アメリカで博士号を取る者が少ない」などと話してから、歴史上の偉人を3人取り上げました。

 まず、シベリア抑留を生き抜いた旧軍人の話しをしました。その人は15年くらい抑留され、その後ロシア人と結婚し、子供をもうけ、ロシアに併せて50年くらいいたそうです。ですが、日本では妻がまだ自分を待っていることを知って、帰国しました。感動的な話しです。この方はまだ存命です。

 それから大東亜戦争の末期、潜水艇が沈没したのに慌てず最期まで手記を綴った佐久間務・艇長について、話しました。旧軍人には立派な人が多かったのです。

 台湾の総統だった李登輝さんと面会した時のことも、お話しになりました。

 伊藤所長は講演に慣れているので、ずっと面白く聞けました。でもレジュメがないし、板書もしなかったので、人物の字が分かりませんでした。子供を相手に話したことが少ないのでしょう。

 質問では、あるご婦人(65歳くらい)が「台湾に行った時、街を歩いていたら、高齢者が日本人と話したいと、ぞろぞろ自分の後を付いてきた」などと仰ったので、興味をそそられました。

 台湾は日本が統治してから、治安がよくなったので、高齢者には日本びいきが多いようです。左翼マスコミは、日本統治に怒っているアジア人ばかり取り上げて、ひどく偏っています。外国を利用して、日本を潰そうとしているのでしょう。日本を潰して朝鮮か中国の植民地にしたいようだから、日本の植民地支配を批判するのは建前であり偽善です。革命が起こせるのなら、人は死んでもいいと思っているのです。

 講演は4時に終わったので、それからランドマーク・プラザに向かいました。みなとみらい駅で降りて、同所を目指しました。道がよく分からないので、少し迷いました。充実した1日でした。

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英会話学校について(上)~NOVA の体験レッスン [英語教育]

【PJ 2007年11月23日】-英会話学校の NOVA は6月、誇大広告などの不正をしていたので、経済産業省から処分を受けた。そのため新規契約が減って、経営は悪化した。給料の支給が遅れたため、10月中旬には外国人講師がストをした。10月26日にはとうとう、大阪地裁に会社更生法の適用を申請して、営業を停止した。11月6日にはジー・コミュニケーションズが、670教室のうち200教室を引き受けると発表し、19日には名古屋市で授業を再開した。

 NOVA に通ったことはないが、池袋本校に説明だけ聞きに行ったことがある。その時、他の不正に気が付いたので、体験談を交えて NOVA の問題を書いてみたい。

 私は大学の英文科を出てから、3年間進学塾で中学生に英語を教えていた。英語を読むことには慣れたが、会話には自信がないので、英会話学校に通おうと思った。15年くらい前のことだ。

 NOVA など幾つかの学校に行って、説明を聞いた。私の記憶では、NOVA では一番短いコースでも1年で、授業料は50万円くらいだった。2年コースは90万円くらいで、3年コースは130万円くらいなので、「長いコースの方が得だ」と言われた。得であっても、金額が大きいので、とんでもないと思った。その頃はまだ返金の制度はなかったようで、返金については聞かなかった。

 二十歳くらいの女の子が何人も2年コースに申し込んで、90万円くらいを一遍に払っているのを見て、驚いた。女子高生が制服を着たまま、授業に出ているのにも、びっくりした。

 1年も通えるかどうか分からないし、金額が高いので、NOVA には行けないと思った。説明をした女性社員の態度がぞんざいなことも、気になった。明るくしていたが、心がこもっていなかった。そのため、NOVA に通う気持ちが更に薄らいだ。

 体験レッスンが受けられるというので、受けることにした。まず英語の体験レッスンを受けたいと申し出た。男の外国人が出て来たが、急に気が変わって、「ドイツ語の体験レッスンを受けたい」と言った。そうしたら、その外国人がドイツ語のレッスンもするような素振りをした。ドイツ人が英語を教えることもあるが、この人はアメリカ人かカナダ人のようだった。スタッフと英語でやり取りをしていて、その発音が北米英語だったので、そう思った。「この学校はいい加減だ」と思って、体験レッスンは断って、外に出た。

 他にジオスにも行ったが、予約をしていないと説明もしてくれなかった。また、プラディ・ハウスという英会話学校にも、説明を聞きに行った。ここは3ヶ月コースで、25万円くらいだった。NOVA に比べると割高だが、最低の授業料はずっと安いし、期間も短いので、ここに通うことにした。

 暫くしたら NOVA の女子従業員が、自宅に電話をかけてきた。私は既にプラディ・ハウスに決めていたので、「行かない」とはっきり断った。だがそのあとも何度か、従業員が電話をかけてきて、「どうして来ないのですか」などと勧誘した。余りにしつこいし、言い方がぶっきらぼうなので、不愉快になった。

 最後の電話の時、従業員は「何か意見があったら言って下さい」とも言った。会社をよくする気はあったようだが、「そんなしつこい体質が嫌なのだ」とは言えなかった。曖昧な答えをしていたら、「もういいです」などと言って、電話を突然ガチャンと切った。本当に無礼な会社だと思った。それを最後に電話は来なくなったが、4回くらい会報を送ってきた。だから私の NOVA に対する印象は、しつこくて、高いというものだ。

 プラディ・ハウスには3ヶ月くらい、休むことなく通うことができた。まあいい学校だったと思った。だが、この英会話学校はそれから5年くらい経ったら、倒産してしまった。NOVA のような図々しい学校が続いて、良心的な学校が潰れてしまったことに疑問を感じた。だから今回、NOVA が経営破綻したと聞いて、少し気持ちが和らいだ。

 NOVA ではアメリカ人などがドイツ語を教えていたようだと書いたが、それは15年も前のことだから、最近は違うだろう。ドイツ人やオーストリア人が、ドイツ語を教えているはずだ。体験レッスンだけは、アメリカ人などが担当したのかも知れない。

 その点を確かめるために、NOVA の池袋本校と巣鴨校に電話して、聞いてみた。どちらも女性が出て、「ネイティブ・スピーカーが教える」と言った。だが、話し方はまだ軽薄で、ぞんざいだった。接客態度は、15年経っても変わっていない。また国語力が低いので、商業敬語の「なります」を言った。

 15年前のことは、教室に訊いても分からないだろうと思って、大阪の本社に電子メールで2度問い合わせたが、返事がなかった。そこで郵便を出したら、やっと返事が来たが、「体験レッスンも含めてネイティブ・スピーカーが担当する」と書いてきた。だが、役所の指導にも拘わらず誇大広告を出し続け、返金にも応じなかった会社の言うことなど、信じられない。実際私は、同一人物が英語とドイツ語の体験レッスンをしようとする場面を目撃した。それは私の勘違いかも知れないが、不審を抱かせたのは確かだ。

 6月14日付の読売新聞によると、猿橋社長はカナダ人やスウェーデン人の友人と一緒に NOVA を始めたから、最初から非英語圏の欧州人が英語を教えていた訳だ。過去には北米人が、ドイツ語を教えたこともあるのではないか。NOVA は正直に答えてほしい。

 日本の語学学校では、ドイツ人などが英語を教えることがある。ドイツ語を習いに学校に行ったら、ドイツ人の先生は「普段は専門学校で英語を教えている」と言っていた。同じようなギリシャ人にも、会ったことがある。

 NOVA は広告や返金のこと以外にも、スキャンダルが多かった。講師が殺されたり、大麻所持で捕まったりした。経営が不誠実だから、問題のある講師が集まるのだろう。

 10月30日には弁護士が、豪華な社長室を公開した。バー・カウンターがあり、隠し部屋には茶室やベッド・ルームまで備え付けてあった。社長はここに寝泊まりしていたのか。内装費用は6千万円くらいで、家賃は270万円だったという。猿橋氏は倒産前に関連会社の株を売ったあと、行方をくらませて逃げている。最後まで無責任だった。【つづく】

 ライブドアのサイトで読むのなら、http://news.livedoor.com/article/detail/3400997/ で。

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     NOVA 池袋本校の看板(撮影:跡見昌治、11月21日)

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小沢氏が続投するのは、きっと新党結成に失敗したから [政局]

【オーマイニュース 2007年11月15日】-自民党と民主党の連立協議から始まった、小沢騒動は謎だらけだ。福田首相と小沢代表は、本気で連立が組めると思っていたのか。どうして小沢氏は、民主党の幹部に連立構想を反対されただけで、辞任を表明したのか。なぜ同党は、小沢氏をあんなに強く慰留したのか。どうして同氏は辞意を撤回して、代表に留まることにしたのか。

 報道の量は多かったが、そのような疑問にはあまり答えてくれなかった。マスコミは出来事を大袈裟に報じたが、表面的なことばかりで真相を言っていないのだろう。

 首相が連立を組みたくなった理由は、明らかだ。参議院では野党が過半数を握っているので、今国会では法案が一本も成立していないので、焦っている。

 小沢代表が連立を希望した理由も、マスコミにはっきり出た。代表自身が、「民主党は力量が不足している。選挙準備が不十分で、次の衆院選に勝てるか分からない。」と語った。大連立を言い出したのは、読売新聞の渡辺恒雄会長だということも、マスコミは割とはっきり伝えた。だが、以上のような事情があったとしても、両党首が連立は議員や国民に受け入れられると思ったのなら、どうかしている。

 ではどうして小沢氏は、役員会に連立を反対されただけで、辞任を表明したのか。同氏は首相と会談する前、菅直人氏や鳩山由紀夫氏から、連立について同意を得ていたらしいが、役員会では反対され、よほど意欲を失ったとも考えられるが、民主党を見放して、新党を作りたくなったのではないか。

 その点が、民主党が小沢氏を強く慰留した理由にもつながる。同党幹部は小沢氏が離党すれば、新党を結成して与党に入るだろうと警戒し、慰留したらしい。(朝日新聞の11月4日付「民主執行部、必死で小沢氏慰留 離党警戒、党内引き締め」による。)

 参院民主党から17人が自民党に移籍すれば、与党が過半数を取り、ねじれが解消する。代表を辞めた小沢が民主党を離党して、新党を作り、与党と連立したら、せっかく参議院で第一党になった民主党は、また力のない野党に逆戻りしてしまうから、必死になって小沢氏を慰留したという訳だ。

 こんな大事なことを朝日新聞でも1回しか書かないし、他のメディアは殆ど言わなかった。政治評論家・浅川博忠氏はテレビ朝日の『スーパーモーニング』で6日、「小沢さんの第一希望は小沢新党で与党復帰。副総理になって、福田さんに万が一の事があれば、最短距離でそのまま自分が総理になれると・・・小沢さんの年齢からくる焦りがあると思いますね。」と言った。(J-Cast の記事による)新聞よりテレビの方が本質を簡潔に言うのだから、新聞離れは当然だ。

 では最後の謎、小沢氏はどうして続投を決めたのかだ。これは自分に付いてくる議員が少なくて、新党が作れなかったからではないか。先の朝日の記事には、「民主党のある若手議員は、小沢氏に近い議員30人超でつくる『一新会』のメンバーに次々と電話し、『とにかく党を割って出ることはするな。全面的に小沢氏を慰留しろ』」と説得したと、書いてある。

 日刊ゲンダイの「反小沢勢力を黙らせた参院民主14人 幻の脱党リスト」(7日付)には、民主党議員の話として、「(新党に誘う小沢の)工作は不発に終わったというわけです。これが続投の決め手になったのでしょう。」と書いた。

 小沢氏と民主の幹部で議員の取り合いをして、同氏がそれに負けたから、慰留を受け入れたという訳だ。党首の人望がその程度なのなら、これから民主党が一致団結して自民党と渡り歩くことはできないだろう。(「必死で慰留」でなく「必死に慰留」だ。朝日はまだ国語ができないか。)

 今回の小沢騒動には、以上のような真相があるはずだが、テレビや新聞は大事なことをほんの少ししか伝えず、的外れな批判ばかりする。毎日新聞は小沢続投を大量の記事で批判したが、真相を踏まえないで糾弾しても、政治家を反省させることはできない。マスコミは表面的な批判ばかりして、政治を悪化混乱させたいのではないか。政治不信を高めたいのではないか。

 朝日を含めマスコミの究極的な目標は、共産革命なのか。まだ共産主義がいいと思っている人間は、手がつけられない。中国でも、計画経済から市場経済に移りつつある。北朝鮮では、餓死者が出ている。共産主義は人を幸せにするどころか、不幸にしている。それなのに、一流大学を出た記者がまだ共産主義を信じているのは、信じられない。

 政治家にも問題が多いが、マスコミも駄目だ。目先のことばかり考えている政治家と、やる気のないマスコミが、日本を悪くしている。

 オーマイニュースのサイトで読むのなら、http://www.ohmynews.co.jp/news/20071112/17242 で。


タグ:小沢一郎
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小沢一郎氏の辞任騒動は、何だったのか [政局]

【PJ 2007年11月06日】-福田首相と小沢代表が10月30日と11月2日、党首会談で自民党と民主党の連立について話し合ってから、政局は混迷している。民主党の執行部が連立を拒否したため、小沢代表は辞任を表明した。だが民主党の幹部は小沢氏を慰留し続け、6日の夜に小沢氏は辞意を撤回した。

 小沢氏は7月28日の参院選挙に勝ってから、「解散総選挙に追い込んで、政権を取る」と豪語してきた。それなのに、自民党と連立を組もうとしたのだから、とんでもない話しだ。自らが8月や9月に語ったことは、もう忘れてしまったのか。

 連立構想だけでも驚きなのに、それが執行部に受け入れられなかったら、代表の辞任を表明したのだから、呆れる。以前から民主党の内部に不満を感じていたこともあるのだろう。それにしても、小沢氏の政権奪取の発言は、出任せだったのか。それとも、10月に入ってから考えが豹変したのか。

 マスコミは小沢氏の豹変こそ批判すべきなのに、それに触れた報道は、ほとんどない。私は「日刊ゲンダイ」(11月5日付)で見ただけだ。メディアは4日、両党首の会談を「密室協議」などと批判したが、連立するかどうかという微妙な話し合いは、密室でやって当然だと思う。「公の場でやれ」と言う方が無理だ。

 「密室協議」とは批判したが、小沢氏の豹変は言わない。マスコミはまだ、分かりやすいけれども、些細なことで責め立てて、肝心な批判はしない。余りに歪みがひどいので、半ば意図的にやっているのだと思う。日本人の不満を高めて、政治を混乱させたいのではないか。

 マスコミの問題は他にもある。連立構想は、読売新聞の渡辺恒雄会長が言い出して、それに森喜朗氏や中曽根康弘氏が賛同し、両党首に持ちかけたらしい。メディアが言論でなく、旧知の政治家に耳打ちして、政治を動かすのは、どう考えてもおかしい。

 民主党が小沢氏を慰留しているのも、分かりにくい。小沢氏が代表に最適とは思えない。慰留で手こずったら支持率は下がって、選挙で不利だ。辞任を認めて、代表選挙をやった方がスッキリするが、小沢氏に固執したのは、同氏が若手議員を連れて離党し、新党を結成して自民党と連立すると、困るからのようだ。嫌になったら、すぐ離党するような男を、どうして代表にしたのか。

 ひょっとすると小沢氏は初めから、離党と新党結成を目指して、福田首相と会談したのかも知れない。民主党の内部は中々まとまらないし、解散総選挙の目途も立たないので、焦っていた。その時、大連立の話しが来たので、それに乗った。自民と民主が連立したら、選挙は成り立たないし、民主の左翼勢力は自民との連立を拒否するだろう。断ったら、代表を辞めて離党し、新党を結成してから与党と連立すれば、自分は要職に就けるし、あわよくば首相になれるかも知れない、などと計算したのではないか。

 それでも同氏は最後に、辞意を撤回した。離党しても自分に付いてくる議員が少なそうだから、撤回したのではないだろうか。そう考えると、一連の出来事の辻褄が合う。小沢一郎は、何ともしたたかで計算高い男だ。国民生活は考えていない。政治もメディアも翻弄していいと思っている。こんな人間を首相にしたら、日本は更に荒廃してしまうだろう。【了】

 ライブドアのサイトで読むのなら、http://news.livedoor.com/article/detail/3377214/ で。


タグ:小沢一郎
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