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ネットに暴言が多いのは、職場が勤め人を抑圧するからではないか [*事件や事故]

【2009年04月30日】-前回は、「ネット掲示板には暴言があふれているから、殺害予告を書く者が出るのだろう」と論じた。今回はどうして、そんな暴言があふれているのか考えてみたい。

 まず、他で不満が言えないのだろう。家族や友達、同僚に不平や不満が言えない。このような脈絡でよく「現代人は付き合いが希薄になっている」と言われるが、百年前の日本人も心の内はそれほどさらけ出さなかったろう。

 ただ昔の日本人は一人になる時間が少なくて、あまり考え込まなかったろうが、今は個室が増え、誰かと話す時間が減ったため、不遇を考え込んでしまうのではないか。だから掲示板に暴言を書きたくなるのだと思う。「現代人は付き合いが希薄だ」という陳腐な見方に満足して、それ以上考察を進めないのはダメだ。

 だが掲示板に暴言があふれる一番大きな原因は、組織の抑圧が強いからだと思う。インターネットに書くのは30代の男の勤め人が多いと思うが、職場で理不尽なことが多く、ネットの掲示板で不満を晴らすしかないのではないか。日本の会社や役所は改めればいいことでも、意地を張って押し通すことが多いので、中堅の勤め人はストレスが溜まってしまう。

 職場以外にも、今の日本には理不尽がことが多い。マスコミは批判を浴びても共産報道を続けるし、政治家は大事な問題に取り組まない。役所は慇懃無礼だが、やる気がない。裁判官は真実を見極めることができず、とんでもない判決を下す。放置自転車や歩きタバコも、なくならない。日本全体がダラダラしている。

 発展途上国は大抵こんなだろうが、生活の程度が低いので、あまり考えない。考える余裕がない。だが、日本は世界第2位の経済大国だから、生活に余裕がある。そうすると問題や不条理を考えてしまう。だから不平や不満を募らせた人が、ネットの掲示板などに暴言を書き散らすのだと思う。

 日本全体を変えないと、掲示板はよくならないし、殺人予告もなくならないと思う。警察がいくら摘発しても、原因がある限り予告は続くだろう。日本社会を変えるのは警察の役目ではなくて、政治家やマスコミの仕事だが、両者にその気はない。日本はこのままダラダラ悪くなっていくだろう。

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抗議のために人を殺しても何も解決しない [*事件や事故]

【2009年04月28日】-前回のエントリーで、草彅さんを逮捕した赤坂署に怒って手榴弾を投げ込むと書いた者に言及した。12月2日のエントリーでは、文部官僚を殺害するとインターネットに書いて逮捕された者を取り上げた。

 人を殺すことは法に触れるし、道徳にも反する。逮捕起訴された場合は、自分が困るだけでなく、親族や知り合いにも多大な迷惑をかける。皇族方に害を加えてしまったら、右翼団体に付け狙われるし、日本史にも汚名を残すことになる。

 それに殺しても何にもならない。復讐をすれば気は済むかも知れないが、問題は解決しない。警察署を襲撃しても、警察は謝らない。襲撃した側が謝らなくてはならなくなる。もしそんなことをしたら、草彅さんが悲しむだろう。ファンなら、絶対にそんなことをしては行けない。

 文部官僚を殺しても、教科書の記述は変わらない。そんなことより、ブログで教科書の内容を批判するとか、自ら教科書を執筆するとか、時間はかかるが、言論で合法的に是正を求めた方がいい。暴力でこの世をよくすることはできない。

 12月2日のエントリーには、「殺害予告は悪い冗談だったろうから、逮捕までしなくてもいいのではないか」という趣旨のことを書いたが、前田君は逮捕されても反省しなかったので、今では逮捕してよかった、逮捕すべきだったと思っている。気に入らないと殺したくなる人間を野放しにしておいたら、危なくて困る。

・ネットには暴言があふれている
 インターネットに殺害予告が出たと聞くと、ネットをあまり見ない人は「なんてひどいことを書くのか」と思うが、2ちゃんねる など掲示板には「死ね」などという暴言があふれている。だから、ネットではそれほどひどい言葉ではない。

 「死ね」だと脅迫罪にも威力業務妨害罪にもならないが、「殺す」だとそのような罪になってしまう。「死ね」と「殺す」の差は小さいから、何十回も「死ね」と書いたり読んだりした人間は、割と簡単に「殺す」と書くだろう。

 暴言暴論が氾濫しているから、殺害予告が載るのだと思う。そんな下地を変えない限り、殺害予告はなくならないだろう。

 メディアはインターネットの掲示板に暴言があふれていることを説明すべきだが、しない。事情を聞かないと、いたずらに怒ったり不安になったりしてしまう。左翼マスコミはそれを狙っているに違いない。起きたことだけ言って、それが生まれた下地を説明しないのも、革命陰謀の一環だと思う。一見まともな報道に、悪意が潜んでいることがあるのだ。

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草彅さんが有名人だから、警察は辛く当たったのか [芸能人]

【2009年04月26日】-草彅さんの騒動はまだ余波が続いている。

 前々回のエントリーに「警察が家宅捜索をしたのは薬物を探すためではないか」と書いたが、草彅さんの弁護士を含め数人の弁護士もそう言っているから、目的は薬物だったのだろう。だが警察は「動機や事情を解明するために捜索した」と発表した。

 今回の事件で不思議なのは、警察は全裸でいたことについて逮捕したが、大声で叫んだことについては罪を問うていないことだ。大声を出したので警察を呼ばれたのだから、それについてこそ罪を問うべきだ。この点を指摘する人が、誰もいないのも不思議だ。

・今回は容疑が重すぎる
 お花見の公園などでは、酒に酔って裸になる者が結構いるらしい。それでも警察は注意するか、留置場に一晩泊めるかするだけで、公然猥褻の容疑で逮捕することは珍しいそうだ。

 それなのに警察は今回、草彅さんを同容疑で逮捕し、家宅捜索もした。弁護士の田中喜代重氏は24日テレ朝の『スパーモーニング』で「送検の時、映像も出してますね。警察の悪意みたいなものを感じちゃう。」と語った。(J-CAST の記事による。)

 有名な芸能人だから、警察は辛く当たったのか。なぜ有名人だと、容疑を重くするのか。法律は誰にでも同じように適用しなければならない。警察は「偉そうにしているから、捕まえてやれ」と思うことがあるようだ。偽医者なども、評判がよくなってから摘発する。私が接した警察官は、誰かを差別するようなところはなかった。

 一口に警察と言っても、担当者によって対応が違うはずだ。評判のいい病院に下手な医者もいる。もしかしたら、今回担当した赤坂署の署員がスマップなどが嫌いだから、罪を重くしたのかも知れない。私も最近の芸能人は好きではない。

 事務所のジャニーズは今まで所属タレントが不祥事を起こした場合、テレビ局に圧力をかけて、報道を控え目にさせてきたそうだ。その報いのため、今回は大騒動になってしまったのかも知れない。マスコミが草彅さんを凶悪犯のように追及したのは、今まで押さえられてきたから、鬱憤が溜まっていたのだろう。

・爆破予告
 「未来検索 ガジェット通信」の「草なぎ捜査に激怒! 赤坂警察署・Yahoo! JAPAN・皇太子に犯行予告!」(4月26日付)によると、ある者が草彅さんを逮捕した赤坂署に怒って、「謝らないのなら手榴弾を投げ込む」とウィキペディアに書いた。なぜか大手メディアはこのことをまだ記事にしていない。

 ある経済学者はテレビで「今回の逮捕によって、CM を取りやめたりテレビ番組を作り直したりするため、経済の損失は数億円に上るだろう」と話していた。

 警察が草彅さんを正当に扱ったのなら、経済損失が生じても仕方がないが、もし特別に厳しくしたのなら、爆破予告の責任も生じる。まだ状況が詳しく分からないので、扱いが正当だったのか不当だったのか、判断できない。

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タグ:赤坂署 草彅
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マスコミは草彅逮捕に騒ぎすぎ [芸能人]

【2009年04月25日】-前回のエントリーでは初めて芸能人の話題を扱ったせいか、アクセスが急に増えた。マスコミが草彅逮捕を大きく扱ってくれたためでもあるが、メディアはまた騒ぎすぎた。

 草彅さんは昨日4月24日午後9時から記者会見に臨んだが、テレビ朝日の『情報ステーション』はその模様を20分くらい放送した。地デジのCM にも出ていたから行政にも関係があるが、扱いが大きすぎる。

 注目を集めることを大きく扱うと、テレビは視聴率が上がり、活字メディアは売れる。だから、特定のことを大きく扱う傾向が年々強くなっていると思う。その分、他の小さな出来事が伝わらなくなり、日本人の視野は狭くなる。

 ニュース番組が芸能人の話題を扱い、ワイドショーが政治や経済を取り上げる傾向も強くなっている。ニュース番組は一日の出来事をまんべんなく取り上げなければならないが、ワイドショーにはそのような制約がないので、あるテーマを詳しく取り上げることができる。これは利点だが、報道局でなく社会情報局などが製作しているし、露骨に視聴率を狙うので、ワイドショーは問題を単純にしがちで、過熱しやすい。

 ニュース番組とワイドショーの垣根が低くなることには、利点もあるが欠点もある。日本人の付和雷同する体質を強めてしまうだろうから、見る側は注意する必要がある。

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草彅剛は薬物を使ったのか [芸能人]

【2009年04月23日】-4月23日の午前3時頃、スマップのメンバーである草彅剛さんが、六本木の公園で騒いでいたため警察を呼ばれ、全裸でいたので公然猥褻罪で逮捕された。公園内には他に誰もいなかったそうだから、猥褻なことをしたことにはならない。だから、今まで出てきた情報だけからすると、逮捕は疑問だ。酔って大声を出したのなら、騒音に関してだけ検挙すればいい。草彅さんは警察署に連れて行かれても暴れて、タチが悪かったのか。そうでないなら、公然猥褻罪を適用したのは不思議だ。

 それに加え23日午後、警察は草彅さんの自宅を公然猥褻の容疑で家宅捜索をした。容疑が公然猥褻だけなら、家宅捜索は必要ないはずだ。犯罪を家の中でも犯したとか、家で準備をしてから屋外で犯行に及んだ場合は、家宅捜索をする必要があるが、家でしたことが外で裸になることと関係あるとは思えない。

 ひょっとしたら麻薬などを吸った嫌疑があって、自宅を捜索したのかと思ったが、尿検査で薬物反応は出ていないという。そうなら、なぜ家宅捜索をしたのか謎だ。薬物反応は出ていないが、言動が不審で、薬物中毒者に特有の特徴を示していたから、薬物の使用を疑ったのかも知れない。そう考えると、家宅捜索は理解できる。真相は早晩明らかになるはずだ。


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インターネットで怒っていないで、テレビ局に手紙を書こう [*マスコミ]

【2009年04月21日】-前回は講演を取り上げたが、そこに来た人達も、テレビや新聞の報道に怒っていた。インターネットでも、怒りをあらわにしている人が多い。ブログや「2ちゃんねる」のような掲示板でも、「報道が偏っている」「肝心なことを言わない」と怒っている。

 メディアの人達はインターネットで、自分達に対する批判をある程度は見るだろうが、あまり見ないはずだ。量が多くて、全部見ようと思っても、見られない。

 またメディアの人はインターネットに出る批判を、雑誌に載る非難と同じように受け止めて、謙虚な気持ちでは読まないだろう。自分達に直接来る批判なら、普通の会社がお客の批判を受け止めるように、かなり謙虚に読むはずだ。

 批判はインターネットに書くのではなく、テレビ局や新聞社に直接伝えた方がいい。電話をかけてもいいし、手紙を書いてもいい。メディアは大抵、苦情を受け付ける部署を作っている。そこに自らの意見を言うべきだ。

 電話より手紙の方がいいと思う。電話の場合は、担当者が話しの要旨を書き取って、関係する部署に回すようだが、要点しか伝えてもらえない。手紙なら、全部読んでもらえることもある。よく書いてあれば、その番組や記事に関係した人全員が読んでくれるだろう。だから、手紙の方がいい。

 私も17年くらい前から、朝日新聞やテレビ局に批判の手紙を書いている。初めは相手にされないと思っていたが、数通送ったら、覚えてくれたようだった。「意見を送ってもどうせ読んでもらえない。どうせ変わらない。」と思っている人が多いだろうが、そんなことはない。やれば効果はある。ただし1通の効果は微々たるものだ。10通くらい送って、少し変わる程度だ。それでもやらないで怒っていたら、何も変わらない。少しでも変えられるなら、続けるべきだ。

 手紙を書く時には怒りをぶちまけることなく、理路整然と冷静に批評をした方がいいと思う。そうしないと、言われた方は感情的になって、反省する気が起きないだろう。

 電子メールより、パソコンなどで書いて印字したものを送った方がいいと思う。印刷してあると、すぐコピーできるし、回し読みがしやすい。

 手で書く時は便箋でなくてもいいから、縦書きにした方がいいと思う。日本語は本来、縦に書く言語だから、縦の方が書きやすいし読みやすい。

 報道に不満がある人が、インターネットで怒っていないで、メディアに手紙を書きましょう。少しずつ変わります。少しずつ変えて行かなくてはならないのです。

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これでは日本は左翼に潰される [講演]

【2009年04月05日に公表、07日と09日に加筆】-きのう4月4日、横浜で保守派の講演会に出た。楽しくて勉強になったが、想像していたのと違っていた。

 まず70代の政治学者が「メディア・リテラシー ~マスメディアに騙されない方法」というテーマで30分ほど語った。そのあと50代の雑誌編集長が「政局をめぐる動向」と題して、30分話した。両講師の話しは題名と違っていた。前者は理論的な話しが多く、メディアの誤報を見抜く方法には言及しなかった、後者は政局の話しをしなかった。だがこれは大した問題ではない。以下では《 》の中に私のコメントを書く。

◆政治学者の話しの骨子
・「メディア・リテラシー」という言葉は英語しても最近の表現。literacy は元々「読み書き能力」のこと。《これに10分近くかけたから、長すぎます。》

・メディアは党派に分かれている。右派は産経と読売で、左派は朝日と毎日。《イデオロギーでなく党派と言ったのは中立性を志向しているからでしょう。面白いやり方です。》

・10年くらい前ビデオ・デッキを5台用意し、ニュース番組を録画し、検証した。『ニュースステーション』などについて、論文を2本書いた。《この人は本は書いていないようです。》

 《配布した文書には「党派によって見方が違ってくる。報道を元にして、各人が行為を選択する」などと書いてありました。「政治学者らしい見方だ」と感心し、参考になりました。党派によって見方が異なるというより、左翼は党派に都合のいいことばかり報じたり、都合のいいように歪曲したりしているのです。》

◆雑誌編集長の話の骨子
・ニュースでは一点が欠けると、全体を誤解することがある。フィリピン人のカルデロン一家の不法滞在のこと。今までも入管の判断で子供の滞在だけ認めたことはあるが、同一家は裁判を起こしてしまい、最高裁は滞在を認めなかった。だから、行政が判決を無視する訳には行かないので、両親を国外退去の処分にした。ニュースでは一家と入管の対立に見えるが、本当は弁護士など応援団と入管がやり合っている。

《大手メディアも最高裁判決には触れましたが、「行政はそれを無視できない」とは言いませんでした。重要な指摘です。また単なる弁護士でなく、左翼弁護士でしょう。騒動を起こすのは大抵左翼です。》

・麻生首相が職安に行って、若者に忠告したことをテレビは流したが、「六本木などで働きたい」という甘えた言葉を割愛した。だから首相の忠告が冷酷に聞こえた。これも一点が欠けて、全体像が変わった例。

・名は忘れたが、テレビ朝日に出る朝日の記者が、「安倍晋三さんは、朝日新聞の報道を否定する政治家だ。そんなのが首相になった。」と言った。朝日にはそんな記者もいる。

《その記者は山田厚史でしょう。山田だけでなく、朝日全体が安倍首相を敵視しました。この編集長は他にも固有名詞を言えないことがありました。何を話すか考えてこなかったようです。やる気がありません。》

・我々は全国紙を毎日全部読んで比べる。一般の人は中々できないだろう。《経済面は毎日飛ばしているようで、経済報道の罪深さを理解していません。》

・民主党は危険だ。配ったパンフレットにもあるが、輿石・参院議員会長は「教育に政治的中立はあり得ない」と言った。産経新聞がちょっと書いただけで、他の新聞は無視した。記者の名は敢えて言わないが、産経のある記者がブログに書いて、広まった。

《その記者は阿比留さんでしょう。なぜ言わなかったのですか。阿比留さんが気に入らないからですか。大事なことを書く記者だから、聴講者に知ってもらうべきです。自分の気持ちを優先させて、伝えるべきことをわざと言わなかったのなら、講師として失格です。》

・「小沢一郎は金丸信の弟子で、政治資金のことだけでなく、『足して2で割る政治手法』も受け継いだ。北朝鮮に行って、謝った。金丸は田中角栄の弟子だったが、角栄には構想力があった。金丸にも小沢にも構想力はない。

《保守派は朝鮮や中国を敵視し、謝る政治家をそれだけで否定します。これでは視野が狭くなってしまいます。小沢は国連を信奉するし、全くダメなのは同感です。》

◆質疑応答
 それから聴講者が1分ずつ意見を言ったり、講師に質問をしたりした。

・テレビはどうして偏向報道をするのか。幹部が若い人に強制するのか。テレ朝の午前中のワイドショーは特にひどくて、「テポドン騒動があったからといって、軍備を増強するために憲法を改正するのはダメ」などと言う。

・GHQ の検閲が今でも残っているのか。《こういう文脈での「偏向」は大抵「左翼」「共産」のことです。》

・テレビは新聞の系列だから偏向するのか。

・朝日新聞はあんな報道をしていて、部数が落ちないのか。
《朝日の部数は落ち広告も減ったので、経営危機に陥っています。週刊新潮に何度も出ました。テレビと月刊誌は見ても、週刊誌は読まないのでしょうか。勉強不足では左翼に負けます。テレビも業績が悪化していますが、まだ革命を諦めません。全くどうかしています。》

 私の前には6人ほどが意見を言った。私の番が来て、持論を述べた。「マス・メディアは共産党や旧社会党の主張と同じことを言っていて、はっきり共産主義を信じている。GHQ の検閲が残っていたり、幹部が現場に強制するのではなく、現場の人はまだ共産主義がいいと思っていて、暴力革命を目指している」などと話した。《不祥事ばかり取り上げ、不満を増大させ、暴動を起こさせ、革命を達成したいのでしょう。》

・保守派は悪口だけでなく、どうすべきかも言うべきだ。《メディアに投書を書いて、批判すればいい。少しは変わります。私は10年以上投稿をしています。》

・今の日本は内戦状態。

《朝日新聞を批判する人はいましたが、同じように歪んでいる毎日新聞や東京新聞を批判する人はいませんでした。産経を評価する人は一人いたと思います。産経にも時々左翼記事が出ます。偽保守です。》

《テレビ・ニュースに不満を述べる人が多かったですね。活字はあまり読まないようです。また自分の感じている不満は言ったけれど、報道の生む問題には関心がないようです。マスコミが不祥事や暗いニュースを中心に報じるから、政治も経済も混乱しています。左翼報道の弊害に気づいていない人が多いようです。これでは日本は左翼に潰されてしまいます。保守派はマスコミの破壊工作を認識して、拒否すべきです。》

◆政治学者の返答
・報道内容は研究したが、テレビ局の内部事情は知らない。NHK の7時のニュースは割と公平だが、『クローズアップ現代』は偏っている。國谷祐子さんが出ない時は、公平になる。

《番組の責任者はプロデューサーで、実際に作るのはディレクターです。出演者の國谷さんの考えはあまり影響しないはずです。番組の作り方を知らないのは驚きです。人柄は誠実ですが、不勉強です。これでは日本が左翼に潰されても仕方がありません。》

・(私の発言は印象に残ったのか、司会者に促されずとも、取り上げてくれた。)まだ過激派は革命を目指しているだろうが、共産党などは諦めたろう。全共闘などが新聞社に入った。《全共闘は素晴らしい指摘です。暴力で革命を起こすのを諦めた連中がメディアに入って、報道で革命を起こそうとしているのです。》

◆編集長の返答
・「なぜアメリカの年次勧告書についてマスコミは言わないか」という質問に関して、「10年くらい前に新聞に出たが、今は新鮮味がないから」と答えた。

《マスコミはどうでもいいことについては大騒ぎをするのに、大事なことはわざと伝えない習性があるのに、知らないとは。これでは保守派の雑誌が売れないのは当然だし、左翼の陰謀に日本が潰されて当然です。》

・「椿事件」について、編集長は「テレビ朝日の報道局長だった椿貞良が新聞協会の会合で『現場に非自民政権を作るような報道をするよう指示をした』と話したので、自民党が怒った事件。そんなことはもう起きない。

《「起きない」は、「テレビ局はもう非自民政権を作ろうとしない」ということですか。それとも「公的な場でそんな発言をする者はもう出ない」のことですか。こんなことを社外で言う者はもう出ないでしょうが、マスコミは今でも首相や閣僚の揚げ足を取って、非自民政権を作ろうとしています。派遣切りや失業率の上昇を執拗に取り上げて、景気を更に冷やしています。

 個々の偏向報道は分かっていても、全体を把握していないようです。左翼は日本を破壊したいだけでなく、日本人を殺したいと思っていて、毎日「日本人は死ね」と呪っているのです。それが分からないのは極めて鈍感です。保守派は左翼の真意真相をつかんでいない。これでは日本は左翼に潰される。殺される。》

◆その他
 編集長は机の端で話したので、顔が見えなかった。保守派の抱える問題点が分かり、有意義な2時間だった。主催者は会の前後、声をかけて下さいました。諸々感謝します。講師のお二人にはこのブログは教えないで下さい。

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森田健作が当選したのは、小沢疑惑のためなのか [*マスコミ]

【2009年04月02日に公表、03日に改訂】-3月29日、千葉知事選挙が行われて、俳優の森田健作氏が次点と38万票の大差をつけて当選した。

 対抗馬の吉田平氏が民主党などの推薦を受けていたので、「小沢疑惑のために民主党の人気が落ちて、森田氏が当選した」と言うメディアが多いが、そうだろうか。

 読売新聞は30日付の社説で「(吉田氏が)敗北したのは、小沢代表が事件後も続投したことなどによる民主党のイメージダウンが響いたということだろう。」と書いて、森田勝利の原因を小沢疑惑に求めた。

 毎日新聞も31日付の社説で同じような見方を示した。「民主党など野党4党推薦候補が予想以上の大敗を喫したのは、小沢一郎代表の公設秘書が起訴された政治資金規正法違反事件と、小沢氏の続投表明など、その後の対応が影響したためとみて間違いなかろう。」と書いた。敗因ではないが、大差で負けた原因は、小沢続投のためだろうという見方だ。

 また、TBS 解説委員の杉尾秀哉氏も3月31日の『朝ズバッ!』で、大差がついた理由を小沢疑惑のせいだと断言した。「影響がないとは言えないというレベルではない。民主党推薦候補の出馬表明が遅かったとか、知名度は森田さんの方が圧倒的に上とか、いろんな要素があったろうけど、小沢問題があったからあれだけ票差が開いたのは間違いない」と述べた。(J-CAST の記事による。)

 30日の夕方、東京の民放テレビを数局見たら、どの局も小沢疑惑のために森田氏が勝利したと解釈していた。私が見た限り選挙運動に触れたのは、街頭インタビューでおばさんが「森田さんの演説は4年前よりずっといい」と言ったことだけだった。

 だが、本当にそうだろうか。秘書が逮捕起訴されてから民主党の支持率がどれほど落ちたかというと、メディアによって違うが、2%から7%で大きくない。産経記者の阿比留氏のブログ(3月9日付)から引用する。

・産経(フジ)  23.9%(前回調査比2.0ポイント減)
・朝日      22%(同4ポイント減)
・読売      23.8%(同4.5ポイント減)
・共同通信    27.4%(同6.2ポイント減)
・毎日      22%(同7ポイント)

 「小沢は辞任すべし」と言う人は多いが、民主党の支持率はそんなに下がっていない。メディアは小沢人気と民主党人気を混同している。

 民主党の支持率が10%以下まで落ちたのなら、「小沢疑惑のせいで吉田氏は敗れた」と言えるが、これくらいでは関係ないのではないか。むしろ無名に近い吉田氏が63万票も得票できたのは、民主党のお陰ではないか。支持者に加え、いわゆる「無党派層」が民主党の推薦を見て同氏に投じたのではないか。

 森田氏自身が関係を否定した。30日、フジテレビの「とくダネ!」に出演した時、「民主党の小沢代表の問題はあまり影響なかった?」と訊かれ、「そんなに関係なかったと思う」と答えた。(J-CAST の記事による。)

・地方選挙と政党支持率は関係がない
 日本のマスコミは地方選挙について、いつもこういう解釈をする。選挙結果を政党の支持率に関連づけるのだ。野党推薦の候補が勝てば、「中央政界で自民党の人気が落ち、野党が支持されているからだ」と言い、負けた場合は「野党の人気は地方にまで及ばなかった」などと言う。候補者がどんな政策を掲げ、どんな選挙運動をしたかは考慮に入れないのだ。どんなポスターを作り何枚張ったか、選挙カーは何台用意して、延べ何百時間走らせたか、全く考えない。とんでもないデタラメだ。

  先の読売社説は「麻生政権の支持率が急落して以降、民主党は地方選挙で順風に恵まれた戦いを続けてきた。1月の山形県知事選は、民主党が支援した候補が現職を下した。3月1日の山口県柳井市長選とそれに伴う県議補選のいずれも、民主党が支援した候補が勝利した。岸信介、佐藤栄作両元首相以来の保守の強い地盤だけに、自民党に大きな衝撃を与えた。」とも書いた。

 中央政界の出来事や政党支持率は地方選挙に影響を与えるはずだが、それは一因に過ぎないはずだ。候補者の知名度や選挙運動の方が、大きいはずだ。ところがメディアは政策や選挙運動を考慮に入れず、政党の支持率だけで地方選挙を語るのだ。言語道断だ。

 日本の報道は大抵このレベルだと思う。ごく一部の現象や特殊な例を取り上げて、「それが全体だ」と言うことが多いのではないか。予備知識のない人は「そうか」と思ってしまうが、専門家や詳しい人からすると、デタラメが罷り通っている。

 マスコミがこじつけばかり言うのは、日本人の考える力を落としたいからではないか。馬鹿が増えれば、暴力や犯罪も増えて、社会が騒然とする。そうすれば、暴力革命が起こしやすくなる。また、共産主義を吹き込むことも容易になる。マスコミは、共産革命を引き起こすためにデタラメを意図的に言い触らしている思う。

・今回は森田の作戦勝ち
 千葉知事選挙に話を戻すと、森田氏は元々俳優で、国会議員を3期務め、前回の知事選にも出馬したから、知名度は抜群だ。吉田氏は、いすみ鉄道の社長になった時ニュースに出たはずだが、森田氏には遠く及ばない。

 また森田氏は1年半前からミニ集会を400回も行って、顔を売り政策を訴えてきた。一方吉田氏は投票の2ヶ月前に出馬表明をして、出遅れた。立候補の時に、勝敗はある程度決まっていた。

 また森田氏のキャッチ・フレーズは秀逸だった。赤い幟に「元気モリモリ 千葉日本一。」と書いた。これを見たら、大抵の人がつい森田氏に投票したくなるだろう。公約はアクアラインを800円に下げるなど、分かりやすかった。

・政策を問わない愚
 知事や議員にとって一番大切なことは政策や実行力だ。それなのにマスコミは、候補者がどんな公約を掲げ、どんな演説をしたのか全く取り上げず、政党支持率だけで勝敗を説明するのだ。メディア自身が政策を重視しなければ、一般の日本人も政策よりイメージやクリーン度を優先させる傾向が強まってしまう。議員の活動でなく知名度やイメージで投票する人が増えてしまう。

 ちなみに、私が森田氏に期待するかと言うと、やってみないと分からないが、大した成果は上げられないと思う。

 最後に言葉遣いについて一言。毎日新聞は「~と見て間違いなかろう」と書いたが、これも問題表現だ。「見ていいだろう」と書くべきだ。「間違いない」と断言する言い方のあとに「だろう」と推量を表す語は置けない。同じ理由で「明らかだろう」もダメだ。異常表現が定着していて、実に深刻だ。

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