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これでは日本は左翼に潰される [講演]

【2009年04月05日に公表、07日と09日に加筆】-きのう4月4日、横浜で保守派の講演会に出た。楽しくて勉強になったが、想像していたのと違っていた。

 まず70代の政治学者が「メディア・リテラシー ~マスメディアに騙されない方法」というテーマで30分ほど語った。そのあと50代の雑誌編集長が「政局をめぐる動向」と題して、30分話した。両講師の話しは題名と違っていた。前者は理論的な話しが多く、メディアの誤報を見抜く方法には言及しなかった、後者は政局の話しをしなかった。だがこれは大した問題ではない。以下では《 》の中に私のコメントを書く。

◆政治学者の話しの骨子
・「メディア・リテラシー」という言葉は英語しても最近の表現。literacy は元々「読み書き能力」のこと。《これに10分近くかけたから、長すぎます。》

・メディアは党派に分かれている。右派は産経と読売で、左派は朝日と毎日。《イデオロギーでなく党派と言ったのは中立性を志向しているからでしょう。面白いやり方です。》

・10年くらい前ビデオ・デッキを5台用意し、ニュース番組を録画し、検証した。『ニュースステーション』などについて、論文を2本書いた。《この人は本は書いていないようです。》

 《配布した文書には「党派によって見方が違ってくる。報道を元にして、各人が行為を選択する」などと書いてありました。「政治学者らしい見方だ」と感心し、参考になりました。党派によって見方が異なるというより、左翼は党派に都合のいいことばかり報じたり、都合のいいように歪曲したりしているのです。》

◆雑誌編集長の話の骨子
・ニュースでは一点が欠けると、全体を誤解することがある。フィリピン人のカルデロン一家の不法滞在のこと。今までも入管の判断で子供の滞在だけ認めたことはあるが、同一家は裁判を起こしてしまい、最高裁は滞在を認めなかった。だから、行政が判決を無視する訳には行かないので、両親を国外退去の処分にした。ニュースでは一家と入管の対立に見えるが、本当は弁護士など応援団と入管がやり合っている。

《大手メディアも最高裁判決には触れましたが、「行政はそれを無視できない」とは言いませんでした。重要な指摘です。また単なる弁護士でなく、左翼弁護士でしょう。騒動を起こすのは大抵左翼です。》

・麻生首相が職安に行って、若者に忠告したことをテレビは流したが、「六本木などで働きたい」という甘えた言葉を割愛した。だから首相の忠告が冷酷に聞こえた。これも一点が欠けて、全体像が変わった例。

・名は忘れたが、テレビ朝日に出る朝日の記者が、「安倍晋三さんは、朝日新聞の報道を否定する政治家だ。そんなのが首相になった。」と言った。朝日にはそんな記者もいる。

《その記者は山田厚史でしょう。山田だけでなく、朝日全体が安倍首相を敵視しました。この編集長は他にも固有名詞を言えないことがありました。何を話すか考えてこなかったようです。やる気がありません。》

・我々は全国紙を毎日全部読んで比べる。一般の人は中々できないだろう。《経済面は毎日飛ばしているようで、経済報道の罪深さを理解していません。》

・民主党は危険だ。配ったパンフレットにもあるが、輿石・参院議員会長は「教育に政治的中立はあり得ない」と言った。産経新聞がちょっと書いただけで、他の新聞は無視した。記者の名は敢えて言わないが、産経のある記者がブログに書いて、広まった。

《その記者は阿比留さんでしょう。なぜ言わなかったのですか。阿比留さんが気に入らないからですか。大事なことを書く記者だから、聴講者に知ってもらうべきです。自分の気持ちを優先させて、伝えるべきことをわざと言わなかったのなら、講師として失格です。》

・「小沢一郎は金丸信の弟子で、政治資金のことだけでなく、『足して2で割る政治手法』も受け継いだ。北朝鮮に行って、謝った。金丸は田中角栄の弟子だったが、角栄には構想力があった。金丸にも小沢にも構想力はない。

《保守派は朝鮮や中国を敵視し、謝る政治家をそれだけで否定します。これでは視野が狭くなってしまいます。小沢は国連を信奉するし、全くダメなのは同感です。》

◆質疑応答
 それから聴講者が1分ずつ意見を言ったり、講師に質問をしたりした。

・テレビはどうして偏向報道をするのか。幹部が若い人に強制するのか。テレ朝の午前中のワイドショーは特にひどくて、「テポドン騒動があったからといって、軍備を増強するために憲法を改正するのはダメ」などと言う。

・GHQ の検閲が今でも残っているのか。《こういう文脈での「偏向」は大抵「左翼」「共産」のことです。》

・テレビは新聞の系列だから偏向するのか。

・朝日新聞はあんな報道をしていて、部数が落ちないのか。
《朝日の部数は落ち広告も減ったので、経営危機に陥っています。週刊新潮に何度も出ました。テレビと月刊誌は見ても、週刊誌は読まないのでしょうか。勉強不足では左翼に負けます。テレビも業績が悪化していますが、まだ革命を諦めません。全くどうかしています。》

 私の前には6人ほどが意見を言った。私の番が来て、持論を述べた。「マス・メディアは共産党や旧社会党の主張と同じことを言っていて、はっきり共産主義を信じている。GHQ の検閲が残っていたり、幹部が現場に強制するのではなく、現場の人はまだ共産主義がいいと思っていて、暴力革命を目指している」などと話した。《不祥事ばかり取り上げ、不満を増大させ、暴動を起こさせ、革命を達成したいのでしょう。》

・保守派は悪口だけでなく、どうすべきかも言うべきだ。《メディアに投書を書いて、批判すればいい。少しは変わります。私は10年以上投稿をしています。》

・今の日本は内戦状態。

《朝日新聞を批判する人はいましたが、同じように歪んでいる毎日新聞や東京新聞を批判する人はいませんでした。産経を評価する人は一人いたと思います。産経にも時々左翼記事が出ます。偽保守です。》

《テレビ・ニュースに不満を述べる人が多かったですね。活字はあまり読まないようです。また自分の感じている不満は言ったけれど、報道の生む問題には関心がないようです。マスコミが不祥事や暗いニュースを中心に報じるから、政治も経済も混乱しています。左翼報道の弊害に気づいていない人が多いようです。これでは日本は左翼に潰されてしまいます。保守派はマスコミの破壊工作を認識して、拒否すべきです。》

◆政治学者の返答
・報道内容は研究したが、テレビ局の内部事情は知らない。NHK の7時のニュースは割と公平だが、『クローズアップ現代』は偏っている。國谷祐子さんが出ない時は、公平になる。

《番組の責任者はプロデューサーで、実際に作るのはディレクターです。出演者の國谷さんの考えはあまり影響しないはずです。番組の作り方を知らないのは驚きです。人柄は誠実ですが、不勉強です。これでは日本が左翼に潰されても仕方がありません。》

・(私の発言は印象に残ったのか、司会者に促されずとも、取り上げてくれた。)まだ過激派は革命を目指しているだろうが、共産党などは諦めたろう。全共闘などが新聞社に入った。《全共闘は素晴らしい指摘です。暴力で革命を起こすのを諦めた連中がメディアに入って、報道で革命を起こそうとしているのです。》

◆編集長の返答
・「なぜアメリカの年次勧告書についてマスコミは言わないか」という質問に関して、「10年くらい前に新聞に出たが、今は新鮮味がないから」と答えた。

《マスコミはどうでもいいことについては大騒ぎをするのに、大事なことはわざと伝えない習性があるのに、知らないとは。これでは保守派の雑誌が売れないのは当然だし、左翼の陰謀に日本が潰されて当然です。》

・「椿事件」について、編集長は「テレビ朝日の報道局長だった椿貞良が新聞協会の会合で『現場に非自民政権を作るような報道をするよう指示をした』と話したので、自民党が怒った事件。そんなことはもう起きない。

《「起きない」は、「テレビ局はもう非自民政権を作ろうとしない」ということですか。それとも「公的な場でそんな発言をする者はもう出ない」のことですか。こんなことを社外で言う者はもう出ないでしょうが、マスコミは今でも首相や閣僚の揚げ足を取って、非自民政権を作ろうとしています。派遣切りや失業率の上昇を執拗に取り上げて、景気を更に冷やしています。

 個々の偏向報道は分かっていても、全体を把握していないようです。左翼は日本を破壊したいだけでなく、日本人を殺したいと思っていて、毎日「日本人は死ね」と呪っているのです。それが分からないのは極めて鈍感です。保守派は左翼の真意真相をつかんでいない。これでは日本は左翼に潰される。殺される。》

◆その他
 編集長は机の端で話したので、顔が見えなかった。保守派の抱える問題点が分かり、有意義な2時間だった。主催者は会の前後、声をかけて下さいました。諸々感謝します。講師のお二人にはこのブログは教えないで下さい。

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