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大物議員が次々落選し、自民党は世代交代進む [政局]

【2009年08月31日】-衆院選の開票結果が出た。民主党は308議席も獲得し、自民党は119議席にまで減った。民主が320に達するという予測もあったが、308は実に多い。

 自民党は議席を減らしただけでなく、大物議員が次々に落選した。そんな予測もあったが、現実になってみるとやはり驚く。読売新聞の記事によると、大臣をしたことのある有力議員が25人も落選した。戦後では初めてのことだろう。

 海部俊樹・元首相、堀内光雄、久間章生、中川昭一、柳沢伯夫、船田元、島村宜伸、深谷隆司、山崎拓らが落ちた。小池百合子、野田聖子、与謝野馨、町村信孝、武部勤らは小選挙区で落選したが、比例区で復活した。公明党の幹部も落選した。太田昭宏代表、北側一雄、冬柴鉄三らだ。

 民主党ではこのブログでも取り上げた青木愛、三宅雪子が当選した。青木さんは太田代表によく勝ったと思う。三宅は比例区で復活した。

 ・小沢が陰の首相か
 今回、民主党から出馬した新人議員は、小沢一郎の世話になって当選したようだから、小沢派に入ることになるだろう。小泉チルドレンをもじって、もう「小沢チルドレン」と言う人もいる。小沢の率いる派閥は急に勢力を大きくし、小沢が陰の首相として君臨しそうだ。政策よりも権力や権益を重視する男だから、問題だ。

 今回は民主党ブームが起きたので、実力がないのに当選した議員もかなりいると思う。小泉チルドレンが8割落選したように、民主党の「ブーム派」は次の選挙では厳しいはずだだ。20年前、旧社会党にマドンナ・ブームが起き、女性議員が多数誕生したが、ブームが去った後は殆ど落選した。ブームに乗っただけで実力がない者は、長続きしない。マドンナ・ブームからちょうど20年後だから、不思議だ。歴史は繰り返したのか。自民党の獲得議席は119で、同時多発テロの起きた9月11日を並べ替えた数字で、気味が悪い。

 投票率は7割ほどで、高かった。去年の金融危機以降、景気が更に悪化したので、困っている人達が民主党に期待して投票所に向かったのではないかと思う。

 31日の午前、株式相場は値上がりし、為替相場でも円高になった。市場も民主政権に期待しているのだろうが、どうなるか。

 今回落選した大物議員の数割は、冬柴さんが明言したように政界を引退するだろう。次の選挙に臨むのは、倅など後継者ということになり、自民党の議員が若返ることになる。老人がいつまでも現役でいることにも問題があった。

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