SSブログ

近視眼の人達が自民党も日本全体も駄目にする [政策]

【2009年09月20日】-昨日のエントリーでは、自民党の総裁がまた裏取り引きによって決まりそうだと書いた。どうして森喜朗や青木幹雄は先月の大敗を反省せずに、話し合いで総裁を決めようとするのだろうか。それは自分たちがコントロールできる者を総裁にしたいからだろう。

 力のない者が総裁になったら、自民党が勢力を盛り返すことは難しくなり、選挙でまた議席を減らすのは、森らも分かっているはずだ。だが、自分たちの意向を無視して自民党を運営する者が、総裁になることは認めたくないのだろう。目先のことしか考えていないのだ。

 このような傾向は自民党の議員だけでなく、党員や支持者にもあると思う。自民党や役所に陳情する人達は、「自分達に仕事が来れば財政赤字が増えてもいい」と思って、陳情するはずだ。財政赤字が増えれば、いずれ増税することになる。やはり目先のことしか考えていない。

 業界の団体は中高年の男だ。いい大人が後でどうなるか考えず、自分の会社や業界の利益しか眼中にない訳だ。国家が衰退して当然だ。

・建設業のせいで財政赤字が増える
 陳情する業界の中で1番駄目なのは建設業だと思う。政治家に口利きを頼んで、役人から仕事をもらおうとする。政治家は選挙の時に手伝ってもらいたいから、建設会社の要望を聞き入れる。役人は天下りを受けて入れてほしいので無下(むげ)に断れない。こうやって政治家、役所、業界が結託して、必要のない道路やダムを作ってきたのだと思う。建設族や道路族と言われるのがそのような政治家だ。

 建設会社は税金から費用をもらって、その中から政治家に献金する。天下りした元役人にも給料も払う。自民党と支援業界と役所が一体になって、国家財政を食い物しているのだろう。マスコミははっきり言わないし私も勉強不足なので、確言はできないが、そうだろうと思う。

 メディアはこのような癒着を扱う時に、「政治家と役人が甘い汁を吸うから国民は負担を強いられる」などと言うが、そうではない。建設会社も癒着に加わり、その中心なのだ。だから、建設業界 対 他業種という構図だ。損をしているのは他の業界に勤める人だけだ。だが一般人は批判しにくいし、自民党や役所を叩きたいから歪めるのだろう。

 また小沢一郎は「予算編成を2回したら、自民党は立ち直れない」と言っているそうだが、それは2年続けて建設業界に金を流さなければ、業界はガタガタになり、自民党も立ち行かないことを指しているのだと思う。

・他業種も同類
 では建設業界以外の人達は、先のことや日本全体のことを考えているかというと、そうではない。テレビ局は視聴率を上げるために、批判を浴びても下らない番組を放送する。放送局をそんな体質にしたのはスポンサーのはずで、名だたる大企業が「馬鹿が増えても、自社の売り上げが伸びればいい」と思っている訳だ。

 大企業やテレビ局の幹部も、国の将来や世相を憂えない訳ではないが、「自分さえよければいい」という気持ちが強すぎると思う。駅前に自転車を放置する人も、自分のことしか考えていない。独り善がりな人達が幸せになるかというと、ならない。逆に不幸になるはずだ。

 今の日本では、いい大人がそんなことも分からない。40年前も独り善がりな人はいたが、こんなに多くなかったはずだし、これほど露骨に好き勝手なことはしなかったろう。

 近視眼的な体質は自民党だけでなく、その支持団体や一般企業にもある。元々目先のことしか考えない連中が、余裕がないので益々そうなっている。考え方を根本から変えないと、日本は潰れてしまう。(敬称略)

ブログランキング・にほんブログ村へ


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。