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オバマのノーベル賞受賞に浮かれるメディアは無責任 [海外情勢]

【2009年10月10日】-昨日オバマ大統領がノーベル平和賞を受賞したことには驚いた。まだ世界に平和をもたらすようなことはしていないからだ。プラハ(4月)、イタリア(7月)、国連(9月)で核廃絶のための演説などをしただけだ。

 ノーベル委員会は今までに成し遂げたことを評価したのではなく、「これから核軍縮をやってほしい」と思って授与したのだろう。あまりいい授与理由ではない。

 それなのに日本の大半のメディアは、授賞を手放しで歓迎した。読売、朝日、毎日の社説(10日付)などだ。

 NHK の『ニュース・ウオッチ9』(9日)は浮かれ騒いだ。広島の一般市民や反核団体の幹部にインタビューして、受賞を歓迎するコメントばかり流した。批判的な意見は1件だけだった。喜んだ方が番組は楽に盛り上がるが、左翼メディアのことだから他にも目的があるだろう。軍縮が進むと期待させておいて、進まなかった時に失望させる策略かも知れない。

・批判派
 一方、産経の「主張」は、オバマはまだ実績を上げていないので、授賞に疑問を呈した。

 またテレ朝の『情報ステーション』では、春名幹夫氏にインタビューした。同氏は「オバマ以外に有力な候補がいない。イランは核開発を進めているので、ヨーロッパ人はそれを阻止したい。アメリカで支持率は落ちているから、後押しする政治的な意図がある。」などと語った。

 毎日新聞は10日付に「ノーベル賞:オバマ米大統領平和賞 冷ややか米国世論」と「ノーベル平和賞:イスラエルが警戒 和平交渉で圧力か」を載せた。オバマにはまだ実績がないから、アメリカ国民もメディアも驚いたり戸惑ったりしているという。日本のメディアの騒ぎ方は異様だ。

 一般の日本人もオバマ受賞に批判的だ。ヤフーの意識調査では10日午後7時の時点で、オバマ受賞を「納得できる」と言う人は 79% で、「納得できる」の 17% を大きく引き離した。

 NHK や毎日社説の皮相な見方は、どうかしている。メディア不信を口にする人が多いのに。まだ反省していない。テレ朝や産経のように分析をすべきだ。

 そもそもオバマが核軍縮を進められるかというと、それは難しいと思う。この男は口がうまいだけで、何もする気はないという見方がある。そうかも知れない。これからどうするか注視していきたい。 

・リンク
 毎日 :
http://mainichi.jp/select/world/news/20091010k0000e030016000c.html
 http://mainichi.jp/select/world/news/20091010k0000e030037000c.html

 ヤフー世論調査 : http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/quiz/quizresults.php?poll_id=4513&wv=1&typeFlag=1

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