テレビもやっと安売りの問題点が分かったようだ [*経済]
【2009年12月11日】-11月23日「大安売りがデフレを悪化させる」と書いたが、フジテレビの『とくダネ!』でも同じ意見を言ったと聞いて、とても嬉しくなった。
12月9日の放送では、司会者の小倉智昭さんが経営している焼肉店の従業員に5百円ランチを提案されたが、断ったと話したそうだ。従業員は「やればもっとお客さんが来る」と主張したが、「バカ言うんじゃない!」と拒否した。J-CAST の記事は「店の格調を(中略)高く保つとともに、デフレ防止に貢献した由である。」と結んだ。
翌10日の放送では、リポーターが円高還元セールを説明したところ、小倉氏は「安くなってるのは分かるんだけど、こういう報道をすることで、デフレ・スパイラルに輪をかけてるとしか思えない。『とくダネ!』は安売りのニュースやめようか。これやってたら、絶対に日本の景気はよくならない。」と話したそうだ。正論だ。
以上の2本の記事をJ-CAST で読んで、テレビ局の人たちもやっと分かってくれたのかと嬉しくなった。ただ、安売り情報の弊害をはっきり認めたのに、来週あたりまた流すかも知れないから、安心はできない。
なおウィキペディアの「小倉智昭」のページには、「大橋巨泉に『タレントは使い捨てだから、いつ捨てられても生活していけるように事業を起こせ』と助言されて、店を始めた」などと書いてある。知名度を生かして儲けようとした訳ではない訳だ。
・資料
http://www.j-cast.com/tv/2009/12/09055743.html
http://www.j-cast.com/tv/2009/12/10055852.html