クリスマス・イブは本来キリストの生誕を祝う日だ [他の評論]
【2009年12月24日】-今夜はクリスマス・イブだ。西ヨーロッパでは12月25日をイエス・キリストの誕生日だと考えて、その生誕を前夜に祝う行事だ。キリストの誕生日は本当は明日ではなく、生まれた年も西暦1年ではないらしい。昔は正確に年を特定できず、間違いが伝わってきたようだ。
東ヨーロッパでは同じキリスト教でもギリシャ正教なので、生誕日を別の日と考えるらしい。祝う気持ちがあれば、少しくらい日にちが違ってもいいのだろう。
今日の夕方「今晩はクリスマス・イブだな」と考えていたら、「きよしこの夜」のメロディーが自然に浮かんできた。歌詞も段々思い出した。
中学の音楽の教科書に英語の歌詞も載っていたので、Silent night, Holy night, ~ Sleep in Heavenly Peace と断片的に英語でも口ずさんだ。
「いい歌だ。最近の英語の曲でも、クリスマスの歌はいいのが多い。FEN では以前この時期になると、しつこいほどクリスマス・ソングをかけていた。」などと考えて、気分がよくなっていた。
だがヤフーのトップ・ページを見て、急に機嫌が悪くなった。カップルの写真が載っていて、「ふたり史上最高にあったかいクリスマスを。大切な人と過ごせることが、なによりのクリスマスプレゼント。」と書いてあったからだ。
「軽薄な連中はまだクリスマス・イブをデートの日にするのか」と腹が立った。「史上」の使い方が大袈裟だし、「あったかいクリスマス」も奇妙だ。
軽佻浮薄な連中が増えても、金が入ってくればいいのだろう。ヤフーは業績がいいから、特におごり高ぶっているように見える。
・同志見つかる
それからメールを受信したら、shin さんという写真家が nice ! をくれたことが分かったので、shin さんのブログを見てみた。
shin さんも日本の浮ついた風潮を嘆いていたので、嬉しくなった。12月11日付の "Do They Know It's Christmas?" のコメントに「聖なる日の意味をどれくらいの人が理解してるのかと思うと悲しくなります。チキンとケーキを食べてプレゼントを渡し合う日じゃないんだ!ってコトを理解してほしいです。」とお書きになっている。
全く同感だ。神聖な日を遊びの日に変えることは、神やキリスト教徒を冒瀆することになる。無礼な民族が繁栄する訳はない。
また、子供の頃からクリスマスの意味を考えないでパーティーなどに参加すると、物事を深く考えない人間に育ってしまうと思う。殆どの日本人は深く考えないから、日本が立ち直る見込みは今のところ全くない。
・「きよしこの夜」は元々ドイツ語の歌
それからインターネットで「きよしこの夜」の英語の歌詞を探したら、黒門アカデミーのページに載っていた。「この歌は元々ドイツ語の歌だ」と書いてあり、ドイツ語の歌詞も出ていた。そういえば「オーストリア人の作った歌」と聞いたことがあった。
原詩だから、ドイツ語で歌った方がしっくりする。英訳では Holy infant so で切れて、tender and mild と続くので、おかしい。so は tender and mild を修飾しているはずだ。
ドイツ語が分かる方は、ドイツ語で一部だけでも歌ってみるといいでしょう。歌詞は黒門アカデミーのページでご覧下さい。
・リンク
shin さんの "Do They Know It's Christmas?" :
http://tennis-life.blog.so-net.ne.jp/2009-12-10
黒門アカデミー : http://www.ffortune.net/calen/xmas/songs/silentnight.htm
関連エントリー : 「クリスマス・イブはデートの日ではない」 :
http://m-atomi.blog.so-net.ne.jp/2007-12-24