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読売新聞がワシントン・ポストの記事で誤訳 [*マスコミ]

【2010年04月26日】-前回のエントリーでワシントン・ポストの記事を取り上げたが、読売新聞などの翻訳がおかしい。

 hapless は「不運な」という意味なのに、読売と J-CAST は「哀れでますますいかれた」「哀れで日に日に頭がおかしくなっている」と、haplessを「哀れな」と訳した。

 この部分は原語では the hapless and increasingly loopy Japanese Prime Minister Yukio Hatoyama だ。

 産経と日経は「不運で愚かな日本の首相」「不運で愚かさを増している」と、hapless を「不運な」と訳した。J-CAST は読売に引きずられて間違えたのだろう。

 特派員は英語がうまいと思いがちだが、実際にはあまり達者でないことが多いようだ。英語力がなくても、出世コースに乗っている記者を特派員にして箔を付けさせるそうだ。新聞社は信じられないくらい無責任だ。

 なお loopy は loop に -y を付けて形容詞にした語だ。loop は「輪」の意味だから、「精神が回っている」というニュアンスだろう。Webster には slightly crazy と載っていた。「ちょっと狂っている」だから、外国の要人に対して言うのは余りに失礼だ。官房長官や駐米大使が抗議したのは当然だ。

 アメリカの書籍や雑誌を読んでいても暴言はあまり見ないが、アメリカ人は口が悪いようだ。ラジオでも、気に入らない政治家などには暴言を吐いて攻撃することがあるようだ。厄介な同盟国だ。

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