SSブログ

カイロの邑本先生を偲ぶ [医療]

【2010年06月28日】-25日と26日、邑本(むらもと)先生のお通夜と告別式に出た。患者が多かったが、大学の関係者もいらしていた。

 邑本正義先生は日本大学の医学部で解剖学を専攻した。アメリカに留学してから、カイロプラクティックの治療院を開いたそうだ。医学を体系的に勉強したから、体のどの部位のこともご存じだった。殆どのカイロプラクターは専門学校で数年学んだだけだから、医学全般は知らないだろう。大学でも講師として数年教えていたはずだ。

 患者の数が多かったのは、治療が上手かったことだけが理由ではない。料金が安かった。1回千円だった。時間は5分くらいだから、時間と料金は見合っているが、他のカイロプラクティック院では30分くらい診て、4千円から5千円取るようだ。

 安いから患者が殺到して、4時間くらい待つことはざらだった。先生は午前8時から午後10時頃まで、殆ど休まずに立ったまま診療に当たった。食事の時間も5分くらいだった。患者を待たせたくないからだ。

 水曜と木曜は休診にしたが、土日もそのように長時間患者を診続けた。2年くらい前から白髪が出て来たし、3ヶ月くらい前から急に老けたと思っていた。長年の激務が命を縮めてしまったのだろう。

 疲れていても、いつも笑顔で患者を励ましてくれた。もう先生に会えないと思うと涙が出てくる。患者は先生を頼りすぎたのだ。それを反省しなくてはならない。

 享年62だった。先生のご冥福をお祈りする。


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:ニュース

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。