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党三役からも外された小沢派は、自民党に嫌われて離党もできない [政治家]

【PJニュース 2010年09月19日】ご存じの通り、菅首相は内閣改造で小沢派を排除した。小沢派は誰も入閣せず、党三役でも外された。

 代表選で小沢一郎に投票して入閣したのはたった3人で、経産相の大畠章宏(62歳)、文科相の高木義明(64歳)、経済財政担当相の海江田万里(61歳)だ。大畠は鳩山派のようだ。

 これから副大臣と政務官が決まっていくが、テレビは殆ど扱わないし、新聞も名を載せるだけで代表選でどっちに投票したか書かないだろうから、菅首相が小沢派をどれほど排除したかはっきりとは分からない。政治はよくならないが、報道のレベルも低いままだ。

・党人事でも小沢派冷遇
 マスコミはあまり言わないが、菅首相は党幹部でも小沢派を排除した。幹事長は反小沢の岡田克也(57歳)にした。幹事長代理は細野豪志(39歳)を解任して、幹事長だった枝野幸男(46歳)を据えた。国会対策委員長は樽床伸二(51歳)を辞めさせて、鉢呂吉雄(62歳)を任命した。

 「小沢派をこんなに排除して大丈夫なのか」と心配になるほど、排除がはっきりしている。だが菅が小沢派を排除したとは言い切れない。小沢派の方で断ったのかも知れない。

 小沢と輿石東(74歳)は代表代行就任を要請されたが断った。菅と距離を置きたいわけだ。小沢は派内の議員に、「大臣就任の要請があっても断るように」と指示したとも考えられる。

 負けたから一緒にやりたくないという感情だけではないだろう。菅内閣が行き詰まった時に、追及しやすいように派内の議員は要職に就けないと決めたのではないか。

・分裂せず
 代表選に負けた場合、小沢派は離党して自民党と連立を組むだろうと思っていたが、それはないようだ。自民党の新執行部には小沢アレルギーが強いからだ。15日付の産経新聞によると、政調会長の石破茂(53歳)と総務会長の小池百合子(58歳)は小沢が嫌いだし、幹事長になった石原伸晃(53歳)は官房長官の仙谷(64歳)と仲がいいという。

 自民党と連立を組むことは望めないから、党内に留まって菅政権を追い詰める道を選んだと思われる。

 小沢にとっては代表選に出ても何にもならなかった。だが小沢が立候補したため、菅が政策を真剣に考えるようになった。日本全体にとっては得るところがあったわけだ。(敬称略)
 

・参考資料
産経新聞【新民主党解剖】第9部癒えぬ傷跡(上)≪後≫ 「脱小沢」「挙党」…出口ない迷路
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100915/plc1009150104001-n4.htm

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