10月4日の日中首脳会談は、0点ではないが20点 [中国と朝鮮]
【2010年10月10日】-10月4日、菅首相がアジア欧州会議(ASEM)の会場の廊下で中国の温家宝首相と25分ほど話をしたが、これは大きな批判を招いた。「フジタ社員の解放を求めなかったのに、戦略的互恵関係を確認した」などと言われた。
6日付の新聞は全国紙すべてがこの会談を取り上げ、産経と世界日報は特に強い調子で非難した。
確かに菅は東シナ海ガス田についても抗議しなかったが、それでも会談をしたのだから、ある程度は評価すべきだ。会談を全くしなかったら0点だが、したのだから20点はつくだろう。
自民党の稲田朋美議員は6日国会の代表質問で、この会談に関して首相を糾弾していたが、まるで0点のような言い方だった。20点なのに0点をつけたら、菅もやる気を失うはずだ。
菅直人は主権や国益を守る覚悟が余りに少ないから、酷評したくなる気持ちも分かるが、もう少し抑制して欲しかった。
ちなみに稲田さんは女性で、元々弁護士だ。議員になる前から『諸君!』や『正論』に書いていた。保守主義がちゃんと分かっている数少ない人だ。
左翼は国家を解体したいが、余りに強い言い方をすると、菅でもへそを曲げてしまうと思う。一方、谷垣総裁は強い表現は使わずに、妥当な批判をした。
なお「戦略的互恵関係」など「戦略」の濫用も困る。ASEM という略称は Asia-Europe Meeting の頭文字だ。
・参考資料
毎日新聞「社説:菅首相 『熟議』阻むおざなり答弁」:
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20101007k0000m070125000c.html